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自 分らしさとはど の ように つくら れ る の か

　創 作 家がやるべきこと。それは、自分一人の世 界を築いていくことです。誰かを真 似たり、既 視 感のあるようなものをつくっていてはならないのです。若い人たちにも一 人ひとりが 個 性を発 揮しながらものづくりをしていってもらいたいと考えています。では、どうしたら個 性 は 磨 か れるのでしょうか 。まずは、自分 の 興 味 や 好きなことを 見 つけてください 。そしてそれを、たっぷりと自分 の 中に取り込んでほしいのです。つまり“ 体 験 ”ですね 。僕は 何よりも体 験 が 物を 言うと思っています 。どこに 行くか 。何を見たり、聞いたりするか 。どんなふうに感じるのか 。体験は、人によって違うはずです。それらは 血 肉となり、い つしか自分らしさが 醸 成されていきます。僕の授業でいつも伝えているのは、途中で放り出さず最後まで描き上げようという強い気持ちを持ってほしいということ。マンガだけでなく、あらゆる創 作は自分に全 責 任があります。うまくできなくても、絶対に人のせいにはできない。プロになったらなおさらです 。体験と、強い気持ち。この二つを心に留め、存分に自分の世界をつくり上げていってください。