アニメーション分野
物語づくり、作画、動画などの数多くの要素があるアニメーション。
一人ひとりが明確な特技を持つことを目標に、すべての役割を体験することで、個々の可能性を引き出します。
4年間の流れ
-
- 1年次
制作の基礎を一から学修 -
アニメーションの概念を修得しながら、作画や描画、キャラクター造形、物語づくりの基本を学び、アニメーション制作の基礎を確立。専門機材やP Cを活用できる技術も身につけます。
- 【専門科目】
- ● アニメスキルⅠ・Ⅱ
- ● アニメ背景遠近法
- ● 現代アニメ文化論Ⅰ・Ⅱ
- ● アニメ制作・研究基礎Ⅰ・Ⅱ
- ● アニメデジタル基礎
- 1年次
-
- 2年次
グループで作品制作 -
1 年次で身につけたスキルをベースにし、いよいよグループ制作にチャレンジ。チームで連携しながら作品をつくり上げます。実社会で必要となるグループ制作の基本が学べます。
- 【専門科目】
- ● アニメ演出論Ⅰ・Ⅱ
- ● アニメ撮影技術Ⅰ・Ⅱ
- ● アニメ制作Ⅰ・Ⅱ
- ● アニメスキルⅢ(中割り)
- ● アニメ背景美術Ⅰ・Ⅱ
- ● キーフレーム
- ● アニメ背景水彩表現
- ● ファンタジーと物語(物語作法)
- ● 音響制作
- 2年次
-
- 3年次
業界を意識した制作 -
より専門的な技術修得のステップに移ります。グループ制作で実践的なコミュニケーション能力を身につけながら、アニメーション業界で即戦力になるための技能を学びます。
- 【専門科目】
- ● アニメ制作Ⅲ・Ⅳ
- ● シナリオ原作Ⅰ・Ⅱ
- ● 音楽(劇場用・TV用・CM用・Web用)
- 3年次
-
- 4年次
卒業制作 -
4 年間の総仕上げとして、卒業制作と論文の執筆を行います。論理的な企画力や文章力を身につけられるほか、クリエイターとして活躍するためのスキルに磨きをかけます。
- 【専門科目】
- ● 卒業研究Ⅰ
- ● 卒業研究Ⅱ
- 4年次
アニメーション分野で学べること
-
人物描写と線画、そして動きのテクニックを身につけ、スキルアップを図ります。
-
動画と背景の素材をまとめ、映像化。ツールの使い方などを実践的に修得します。
-
アナログ、デジタルの両面から、背景描写に欠かせない透視図法などの技術を学びます。
こんな将来につながる
-
- 2016年卒業
中国出身 - アニメーションプロデューサーとして、アニメーション映画やテレビアニメの制作に携わっています。業務内容は、制作スタッフの選定や配置、新人教育などの人事全般を行っています。もともとはアニメーターを目指していましたが、3年次の時に中国の美術大学に通う友人が描いた精緻な絵を見て、自分の力不足を実感。絵を描くこと以外で、アニメ制作に携われないか模索していたとき、月岡貞夫先生からプロデューサーというポジションを教えてもらいました。業界に精通した先生が多数いる宝塚大学だったからこそ、将来の選択肢が広がったと思います。
「魂の道草」
- 2016年卒業
-
- 韓国での大学生活中にテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』を見て、作画監督の芦谷耕平先生を知りました。そして、現役アニメーターである先生が大学で教えていることに驚くとともに、先生のもとで学びたい気持ちが高まり、宝塚大学への進学を決意しました。グループで取り組むアニメーション制作に不可欠な、日本語でのコミュニケーションに不安があったため、最初はマンガ分野に進みました。そして入学後はアニメーション科目も積極的に履修。マンガとアニメーションの両方を学ぶ中で、アニメーションへの思いが改めて強くなり、2年次後期にはアニメーション分野の授業を中心に履修するようになりました。「アニメ制作Ⅳ」の授業では、グループで短編アニメーションを制作。シナリオ担当のメンバーと相談しながらキャラクターデザインを行うなど、実践的な制作を経験したことで、アニメーターになりたいという思いが一層強くなりました。
授業紹介
-
アニメ制作Ⅱ
古瀬 登 教授/川上 遥 助教本格的なグループでの共同制作で、選出した音源と同期して動きを創出していきます。発想から作品完成まで、作る楽しさを理解することができます。企画から脚本、画コンテ、作画背景、撮影、編集まで学修し、後期授業で作品を完成させます。アニメーションを目指す学生にとってははずすことのできない講義です。
【授業を通じて身につく能力・スキル】
● 絵コンテを基にアニメーションを制作できる。
● 臨機応変にスケジュールを管理することができる。
● グループ制作において柔軟なコミュニケーションを取ることができる。