宝塚大学

東京メディア芸術学部

教員紹介

近藤真彫 准教授

教養基礎

近藤 真彫准教授

MAHORI KONDOU

担当科目

英 語 講 読 Ⅰ・Ⅱ /表 現 思 考 Ⅰ・Ⅱ /西 洋 美 術 史 Ⅰ・Ⅱ

PROFILE

英 国イーストアングリア大 学 美 術 史学科修士課程及び東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了。美術史家。著 作:『中世美術の諸相』共 著(2018年) 他

-MESSAGE01

宝塚大学生ならではの感受性

授業で教えていて、宝塚の学生は感性が豊かだと感じることがあります。マンガを描いたり、ゲームやイラストレーションのストーリー性などに触れているためでしょうか。わずかな言葉のニュアンスの違いなどに敏感です。意味は同じでも、使い方次第で雰囲気が変わる、そういう「変化」をとても敏感に受け入れているように感じます。「アーティストなんだな」と感じますね。言葉のセンスが鋭いので、その感性を大切にもっと勉強して、より自分自身の世界を広げていってほしいですね。そんな彼らを見ていると、言葉の面白さや、言葉から見える文化、異なる考え方などが自然に吸収されていくような英語を教えることが求められているように感じています。
美術史は、”言葉を使って美術を語っていく”という学問です。ですから、語学とも少し繋がりがあるのです。例えば小説だと、物事を説明するのに2ページも使ってしまうのに、イラストだったら一枚で済んでしまう。言葉にしたものと、ビジュアル化したもの、どちらにもそれぞれの良さがあり、その比較をしつつ各々の重要性を捉えられたらと思います。

近藤真彫 准教授

-MESSAGE02

最新の作品を下から支える立場

美術史を専門にする私にとって、クリエイターは尊敬する存在です。最新技術を使って新しい作品を生み出すのは素晴らしいことです。宝塚大学で教えることになった時、他の先生方と違って私は専門領域がなく「ここでどんなことができるだろうか」と考えました。学生たちが作っているものは常に最先端のものです。が、その背景にはずっと昔からの芸術が生きています。それらをもっと学ぶことで、生み出される作品に深みが生まれると思います。クリエイターにはオリジナリティが求められる風潮がありますが、学生のうちは、もっと過去のものにも触れて欲しいですね。美術館に行くなど歴史的作品を知り、”どんなものが評価されてきたのか”を学ぶべきです。古くから人が積み上げてきたもので、しかも現代まで残っているというのはそれなりに価値があるものですから。それを知ることがオリジナリティを養うこともあるでしょう。過去のものを伝え、知識として補足していくのは私の役目だと思います。
過去のものはつまらないという若い人もいます。大人たちも悪いのかもしれません。ゲームやマンガはダメ、美術館や博物館は良い、などという価値観を押しつけられて自然と避けるようになってしまうという声もあります。しかし、別の世界ではないのです。マンガを描くにしても歴史的なことが重要になったり、ゲームの世界も神話が元になっていたり、繋がっていますから。抵抗せずにどんどんいろんな世界に触れていって欲しいと思います。

-MESSAGE03

英語からより新しい世界へ

授業では英語や、論文執筆に関わることを教えています。私の専門は美術史なので、宝塚大学以外では美術史の授業も担当しています。学生時代、当時は英文学専攻で、その中でも詩人が絵も描くような時代を中心に学んできました。歴史と文学と美術が全部一緒になった美術史を専門にすることになり、今もその研究を続けています。
最近は海外に行かなくとも、ネットを通して世界と繋がることができるようになったので、多くのクリエイターが世界を意識して活動をしています。宝塚大学にも「英語をちゃんと勉強したい」と思っている人や、「英語に挑戦したいけど抵抗がある」という人が多いので、英語へのハードルを下げられたらと思います。TOEICで何点を目指す、というようなシステマティックな英語の勉強も大切ですが、外国語を通して物事の新しい見方を得て欲しいと思います。英語という視点から見た、新しい世界や価値観、多様性まで感じてもらえたらいいですね。

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