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宝塚大学が取り組む「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクト ~高校生と共同制作したデジタルアートが日本テレビで紹介されました~

 

大学における学外連携、地域連携への取り組みは、ますます重要になっています。宝塚大学は、本学のもつ教育・研究力、人材育成力を最大限に活かして、より開かれた大学として地域社会の発展に貢献しています。その一環として、本学東京メディア芸術学部の学外連携の取り組みである「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクトについてご紹介します。

このプロジェクトは、高校生との協同授業でデジタルアートの企画を提案し、本学と高校生との共同制作により、文化祭などでの特別企画として実施しているものです。プロジェクトの対象校となっている東京女子学院中学校高等学校及び成女高等学校の高校生と共同制作したデジタルアートの模様が、日本テレビ「Oha!4 NEWS LIVE」などで放映されました。この度の放映にあわせ、改めて本プロジェクトに取り組まれた高校について、その概要をご紹介します。

【プロジェクトの実施(予定)校について】
2021年3月頃までを実施時期とし、学外連携による実践的な研究制作活動として渡邉研究室の教員と学生が取り組んでいます。現在まで実施した学校は以下の3校で、12月には北鎌倉女子学園(神奈川県鎌倉市)(12月8日)、逗子開成学園(神奈川県逗子市)(12月15日)で実施予定です。

➀ 東京女子学院中学校高等学校(東京都練馬区)
プロジェクトの第1弾となる取り組みで、9月21日に実施しました。参加した高校生は、プロジェクションアートに関する出張講義を事前に受講しました。本学の学生とともに合計12台の業務用プロジェクターを使用して校舎を包むデジタルアート(デジタル掛け軸)の投影に取り組みました。その他、ステージの照明や映像のライブ配信にも挑戦しました。協同制作を通じた学びと普段見慣れた校舎がアート作品に変化する様子を感じ、管弦楽部の演奏をBGMにしながら投影しました。観覧に訪れた同校の生徒や保護者、近隣の方々など、約400名の皆様へゆったりとしたデジタルアートの空間を提供しました。

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② 成女高等学校(東京都新宿区)
プロジェクトの第2弾として、11月3日に実施しました。東京女子学院中学校高等学校と同様、参加した高校生は、業務用プロジェクターを使用して校舎を包むデジタルアート(デジタル掛け軸)の投影に挑戦しました。大正15年竣工で蔦に覆われている4号館に、変化するデジタルアート作品を投影しました。同校の音楽部の演奏をBGMに、同校の生徒や保護者など約250名が鑑賞しました。

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③ 駒込学園 駒込中学校・高等学校(東京都文京区)
プロジェクトの第3弾として、一昨日の11月11日に実施しました。参加した高校生は、これまで実施してきた高校と同様に、業務用プロジェクターを使用して校舎を包むデジタルアート(デジタル掛け軸)作品を投影しました。プロジェクションアートに関する出張講義や投影作業の風景についても載せてみました。

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【渡邉研究室 渡邉哲意教授からのメッセージ】
今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休校を余儀なくされ、多くの学校で文化祭・体育祭・芸術発表会など科目授業以外での学びの機会が減少しています。こうしたイベントを通しての学びは、「主体的・対話的で深い学び」を実現する上での「アクティブラーニング」としての役割も大きいものと考えますが、現在のような制約された状況の中で、高校単独で規模の大きいイベントを開催することは容易ではありません。
本プロジェクトを企画する上で、生徒たちの学びの場、大学生との交流の場として、取り組みをすすめていきたいとの強い思いがあり、本学が高大連携協定を締結している東京女子学院へ協同授業として提案し、同校の文化祭の特別企画としてスタートさせた次第です。
当研究室の制作活動内容は、グラフィック、映像を中心としたデザイン提案のほか、プロジェクションマッピングを活用したコンテンツ、イベントの提案など多岐にわたっており、今後とも様々な活動を通して学生・生徒の交流、相互の教育活動の充実を図っていこうと考えています。

《参考》
■プロジェクトにおけるデジタルアート(デジタル掛け軸)について
写真のとおり、校舎をはじめとする建物に映像を映し出す照明アートの「デジタル掛け軸(D-K)」というプロジェクションアートです。映し出される映像は、色彩が幾何学模様を映し出す芸術性の高いアートです。
このアートは、世界的な映像アーティストである長谷川章氏が創作されたまったく新しい芸術です。15年の歳月を費やして生み出された色彩が織り成す画像は、地球と生物のリズムでゆっくり変わり、ゆったりとした空間を作り出します。「D-Kのコンセプトは、「色即是空」の世界であり、観る人を「無」の境地にいざない日常の時間と空間の世界から解放する。」と語られています。
https://www.digital-kakejiku.com/