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【在学生の皆さまへ】宝塚大学における今後の授業の進め方について

 

2020年10月27日
宝塚大学 学長 米川 英樹

 宝塚大学では、これまで感染予防に努めながら大学の学びを止めないことを最優先に考え、オンライン授業を中心に進めてきました。皆さんが様々な制限がある中にもかかわらず、自覚をもって感染予防に努め、この大変な局面を乗り越えようとされていることに、心から感謝を申し上げたいと思います。
 現在、新型コロナウイルス感染症の状況は、東京においても大阪においても高止まりの状況で、まだまだ予断は許されません。本学においてもこれまで感染者が出ましたが、学内でクラスターを起こすことなく、最小限度にとどめることができています。今後とも、大学においては全力で感染予防に努めますが、皆さんも「感染しない」「感染させない」を合言葉に、感染予防を心掛けていただきたいと願っています。
 さて、看護学部では、9月26日から後期授業が始まり、現在3年生は臨地実習を行っています。東京メディア芸術学部では10月26日から後期授業が開始されました。
 前期授業では、オンライン授業を中心としてきましたが、オンライン授業については、新たな学びの発見がある一方、対面授業でしか体験することができない先生方や仲間の学生との交流が乏しく、物足らないといった声も届いています。私たちもその点は心苦しく思っていますが、他方では新宿と梅田という感染リスクの高い都心にキャンパスがあることから、皆さんを感染させたくないという思いの狭間で苦慮していることも事実です。
 皆さん方の意見としても、「キャンパスに行きたい」「大学施設を利用したい」という切実な意見を持っている方もおられる一方、登校することに不安を抱いている方も少なくありません。
 そこで、宝塚大学としては、後期授業を進めるにあたって、「可能な限り感染予防を講じ、対面授業の可能性を追求しながら、オンライン授業も併用する」ことを基本方針とします。少人数で実施できる科目、授業クラスを分割して対面授業を実施できる科目、対面授業の日とオンライン授業の日を組み合わせて行う科目など、科目と受講生数・教室や設備の状況等に応じて授業を運営することにしています。
 また、可能な範囲でかつ感染予防に十分注意を払いながら、学生と教員の交流の場、学生同士の校内での交流の場を作れるように工夫をしていきます。
 しかしながら様々な理由で対面授業を難しいと感じられる方もおられると思います。基礎疾患がある、ご家族に高齢の方がいらっしゃる、PC環境が十分でないなど、そういう場合には、遠慮なく大学に相談してください。

 新型コロナウイルス感染症は、無症状であっても感染している場合は、他の人に感染させてしまうことがあるようです。特に若い方は行動範囲が広く、無自覚の内に家族や友だちをはじめ大切な人に感染を広げるリスクが高いと言われています。大学内でクラスターが発生すると、看護学部においては、看護実習も行えなくなりますし、東京メディア芸術学部においても対面授業は中止せざるを得なくなり、就職活動等にも甚大な影響が出ます。
 改めて、今後の授業を「安全・安心」に進めるために、体温測定、咳エチケットと手洗い、マスクの装着、3密(密閉・密集・密接)の回避などの感染予防を着実に実行してください。日常の行動においては、大声での会話やマスクを外しての長時間にわたる飲食、感染リスクの高いと思われる場所に行くことは自粛するようにしてください。何気ない行動がウイルス感染につながってしまわないよう、くれぐれも注意をお願いします。(詳しくは各学部のホームページに公開している感染予防対策を参照してください。)
 大学と皆さんの協力で、大学における学びを実りあるものにしていきましょう。