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在学生インタビュー 2023
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「助産師になりたい」という思いを忘れず、一つひとつを丁寧に取り組むことが大切だと思います。勉強や実習など大変なことがたくさんありますが、頑張ってください。応援しています!!
\Profile/ 武本 優芽 Takemoto Yume
- 学部・学科
- 助産学専攻科
- 出身校
- 宝塚大学
- なぜ助産師の道に進もうと思いましたか?また、宝塚大学助産学専攻科を選んだ理由は何ですか?
- 幼い頃から人の役に立ちたいと思い、看護師を目指していました。そして中学生の頃に助産師という職業を知り、命を救うだけでなく、命の誕生に携わりたいと思い助産師の道に進もうと決めました。
宝塚大学助産学専攻科を選んだ理由は、助産師免許の取得だけでなく、アタッチメント・ヨガやベビーマッサージのインストラクターの資格取得や、グリーフケアについて深く学ぶことができることに魅力を感じたからです。これらの学びにより、助産師としての母子や家族へ多方面から支援することに繋がると考えています。
- 宝塚大学 助産学専攻科に入学して「良かった」思うこと、また「苦しかった・辛かった・大変だった」と思うことは何ですか?
- この1年間でより自立性を高めることができ、自身の成長に繋がったことが良かったです。自分の意見を言葉で表現することや、自分で考える力など様々なことを身につけることができました。
辛かった・大変だったことは、実習です。実習期間が長く、卒業研究や授業などと両立することが難しかったですが、チューターの先生と連絡を取りながら、計画的に進めることができました。また実習中は次の日までにやることがたくさんあるため、効率よく記録を進め、睡眠時間を確保することに苦労しました。実習を通して、十分な睡眠と健康はとても大切であると感じました。これらは今となっては良い思い出であり、達成感を感じています。
- 宝塚大学の特色である「アートとグリーフケア」「アタッチメント・ヨガ」「ベビーマッサージ」の授業はいかがでしたか?また、実習で役立ったこと、今後活かしたいものはありますか?
- アタッチメント・ヨガやベビーマッサージは自分がインストラクターとなり、対象者に合った伝え方や実施方法を工夫しながら実施しました。必ず見本通りにしようとせず、親子の触れ合いやコミュニケーションを大切にしながら、リラックスして実施してもらうよう心掛けました。ヨガやマッサージを通して、親子の愛着形成や、成長に大きく影響するということを学びました。
アートとグリーフケアでは、子を亡くした母親や父親、そして周りの家族に対してどのような声掛けや関わり方が必要であるか、深く考えることができました。対象者が納得して子を見送ることができるよう、言葉を伝えなくても近くで思いを受け止めることが大切であると考えました。
- 一番好きな授業は何ですか?また、その理由を教えてください。
- 一番興味を持ったのは分娩介助の演習です。座学で学んだことを踏まえて、実際に人形で介助することで、より助産師というものを学んでいるという感じがしました。また安全に介助する手順だけでなく、産婦や立ち合い者への声掛けなど、産婦が「よいお産だった」と出産体験を受け止めることができるためにはどのような関わりが良いか、試行錯誤しながらたくさん練習しました。
- 実習はどのようなスケジュールでしたか?
- 7~8月は産科病棟の管理や、妊娠期の保健指導、さらに妊娠期から産褥期、そして1か月健診までの継続事例を受け持ちさせていただきました。その後、9月~翌年1月は先生方に調整していただき、複数の病院で分娩介助の実習をさせていただきました。その他にも助産院や保健センター、助産師会、NICU、胎児エコーの見学に行きました。
- 実習で特に印象に残っていることはありますか?また、苦労したことはありますか?
- 継続事例は妊娠期から産褥期までの保健指導や関わりから、対象者に必要な支援は何か、アセスメントを通して考え、実施することが難しかったです。そして最後の1か月健診の際、受け持ちの方から「妊娠中から長い間、支えてくれてありがとう。」という言葉をいただいたことはとても印象に残っています。また初めての分娩介助も印象深いです。学内でたくさん練習しましたが、実際に目の前にすると自主的に考えて行動することができず、悔しかったです。これまで受け持ちさせていただいた方、それぞれ異なる分娩進行であるため、前回の振り返りから自己の課題を挙げて取り組んでいても、なかなか達成できない時は苦労しました。
- 1年の専攻科を終えて「助産師」への意識に何か変化はありましたか?
- 「助産師」という職業は、主に分娩介助をするという印象を大きく持っていました。しかしこの1年間、様々な授業や実習を通して分娩介助だけではなく、女性やその周りの家族など大きな対象として考え、継続的な関わりや支援が重要であると学びました。対象者に寄り添い、求めているものは何かを汲み取り、母子や家族を支える役割であると感じました。また助産師は病院だけでなく、地域など広範囲で活躍されており、母子と近い存在であると感じました。
- 将来どのような助産師になりたいですか?
- 将来は、妊娠から出産、そして育児を通して対象者の思いに寄り添うことができる助産師になりたいと考えています。対象者の人間性や思いなどを尊重できるようになりたいです。またパートナーや家族にも目を向け、家族一緒に頑張ったと思えるような支援を提供していきたいと考えています。そのためには、対象者が自身の思いや不安を表出しやすい関わり・関係性が重要であるため、包容力のある関わりを今後、身につけていきたいです。
- 受験生のみなさんへのメッセージ
- 「助産師になりたい」という思いを忘れず、一つひとつを丁寧に取り組むことが大切だと思います。勉強や実習など大変なことがたくさんありますが、頑張ってください。応援しています!!