">
在学生インタビュー 2024
-
-
助産師になりたい目的を都度確認し、1日1日目標を立てて目の前のことに精一杯取り組んで、頑張っている自分を日々褒めてあげながら受験に臨んでください。応援しています!
\Profile/ 谷 あかり Tani Akari
- 学部・学科
- 助産学専攻科
- 出身校
- 宝塚大学
- なぜ助産師の道に進もうと思いましたか?また、宝塚大学助産学専攻科を選んだ理由は何ですか?
- 高校生の時、弟が生まれたことがきっかけでした。弟が生まれたことで、「母子」を身近に感じると共に、当時のニュースで児童虐待や産後うつの実態を知ったことで何か「母子」のために何か出来ないかと考えるようになり助産師を目指しました。
宝塚大学助産専攻科を選んだ理由は、アタッチメントベビーマッサージやアタッチメントベビーヨガの資格が取れるからです。アタッチメントは、"愛着"という意味で、母子やその家族のきずなを指します。愛着の形成は退院後の母子の生活に影響すると考えるため、愛着形成を促す1つの方法としてベビーマッサージやヨガの技術を得たいと考えました。
- 宝塚大学助産学専攻科に入学して「良かった」思うこと、また「苦しかった・辛かった・大変だった」と思うことは何ですか?
- 良かったと思うことは、講義内でのグループワークや演習や実習、思春期教育を通して学生同士で意見交換をする機会が多く、意見が割れてしまうこともありますが、よりよくする為に討論を重ねるなどチーム力が身についたと考えます。また、先生も身近で、特にチューターの先生には何かあれば相談していたので、相談がしやすい面も良かった点だと思います。
大変だった点は、実習です。自宅から1時間半かかるところだったため、早起きする必要があることと実習後の記録があるため睡眠不足になりやすかったです。しかし、実際に産婦さんとコミュニケーションを取りながら分娩介助をさせていただいたり、アセスメントを行い、臨床で働いている助産師さんにご助言をいただき1日1日が学びでした。実習を受け入れていただいた病院、産婦さん、そして指導いただいた助産師さんなど感謝しながら臨ませていただきました。
アタッチメントヨガ、ベビーマッサージは手順ももちろん大切ですが、目的である愛着形成の必要性について 学ぶことができました。母子やその家族が退院後も安心して過ごすことができるように、ヨガやマッサージは 愛着形成の手段の1つとして、今後臨床で愛着形成の促しに役立てたいと考えます。
- 一番好きな授業は何ですか?また、その理由を教えてください。
- アタッチメントヨガ、ベビーマッサージです。座学では、手順だけでなく目的である愛着形成の必要性などを学ぶことができました。そして、学生が輪になってインストラクター役と受講者役で実践をするのですが、学生それぞれの個性が見えたり、新たにいいところを発見したり、そのいいところを伝え合うなど、和気あいあいとした講義でした。そして、自分自身リラックスすることができた講義でした。
学生によって異なるのですが、私の場合は7月から8月の2カ月間は1つの病院で3つの実習を行い、9月から11月にかけて1週間に1回の頻度で妊婦健診の保健指導の実習がありました。そして11月から12月をまたいで10日程分娩介助の実習がありました。その他にNICUや区役所、助産院での産後ケア、大阪府産後ケアセンターでの実習などもありました。
- 実習で特に印象に残っていることはありますか?また、苦労したことはありますか?
- 実習で産婦さんや産褥婦さんと関わらせていただく中で、自身の知識不足やアセスメント不足、技術の未熟さに悔しさがありましたが、最後に産婦さんや産褥婦さんに「居てくれて心強かったです」など言っていただけたことがとても嬉しく、印象に残っています。
陣痛の際に背中をさすらせていただいたり、陣痛促進のためにさまざまな提案をさせていただくなど、一生に一度あるかないかの貴重なお産に一緒に臨まさせていただいている時間も大変印象に残っています。
苦労したことは、全身筋肉痛になることもしばしばありました。
- 1年の専攻科を終えて「助産師」への意識に何か変化はありましたか?
- さらに助産師になりたいという気持ちが大きくなったことと同時に、助産師にという職業にとても責任を感じるようになりました。お産は命懸けという言葉はよく聞いていましたが、勉強するにつれてさらにお産は母子の命の危険と隣り合わせであり、母子に身近な医療従事者である助産師は知識や技術がなければ命を守ることができないと、実習で実際にお産介助をさせていただき実感しました。
助産師さんは優しくて穏やかというイメージがありましたが、それだけでは命は守れない責任のある職業であるという意識が強くなりました。そして、妊娠中から退院後もお母さんやそのご家族の健康を第一に考え、安全を守るカッコイイ助産師さんを見てさらに助産師になりたいという思いが強くなりました。
- 将来どのような助産師になりたいですか?
- 産婦さんやそのご家族に寄り添った助産師、安全を守ることができる助産師になりたいと考えます。妊娠や出産は病気ではないことを前提に、産婦さんやそのご家族が主体的に出産に臨み、満足のいくお産となるように思いを確認しながら、安全にお産を進めることが出来るように支援をしていきたいと考えます。
- 受験生のみなさんへのメッセージ
- 周りが就職活動をする中で、受験をすることで焦ってしまうことがあると思います。私がそうだったのですが、助産師になりたい目的を都度確認し、1日1日目標を立てて目の前のことに精一杯取り組んでいました。
受験の結果が出るまで不安な気持ちがなくならないと思いますが、頑張っている自分を日々褒めてあげながら臨 んでください。応援しています!