学科

助産学専攻科Graduate Program in Midwifery

確かな助産技術と豊かな人間性を育む

宝塚大学 助産学専攻科は、卒業に必要な単位(33単位)を修めることで助産師国家試験の受験資格が得られる1年の教育課程です。本専攻科では、周産期医療に関する知識・技術はもちろん、思春期の性教育から更年期の健康支援まで、女性のライフステージを幅広く支援できる地域母子保健のスペシャリストとしての助産師を養成しています。授業では助産の基礎的能力と科学的根拠に基づく技術を教授するとともに、芸術系大学というバックボーンを生かした癒しを実践できる教育も取り入れています。たとえば、不幸にも悲しみの局面を迎えた家族へのケアを学ぶ「アートとグリーフケア」や、母子の触れ合いを促す「アタッチメント・ベビーマッサージ」「アタッチメント・ヨガ」の手技を修得できるほか、都市型大学として都市の健康問題を考察する「アーバンヘルス特論」も講義し、多様な能力と豊かな人間性・倫理観を併せ持つ助産師の育成に取り組んでいます。また、本専攻科は教員のフォローがきめ細やかに行き届く少人数制です。この利点を生かした手厚い指導を通して、自律した専門職業人としての役割を担うことのできる人材の育成をめざしています。

取得できる資格

宝塚大学では、技を駆使し助産学の実践に自律的に取り組める能力を養うために、いくつかの認定資格が取れる技術教育を取り入れています。これらの技術を活かし、幅広く助産活動ができる助産師の育成を目指します。

本専攻科では、「助産師国家試験受験資格」のほか、以下の資格の申請が可能です。(一部選択科目)
・受胎調節実地指導員 - 都道府県知事指定資格
・新生児蘇生法「専門(A)」コース - 日本周産期・新生児医学会認定資格
・アタッチメントヨガ・インストラクター - 日本アタッチメント育児協会認定資格
・ABMアタッチメントベビーマッサージインストラクター - 日本アタッチメント育児協会認定資格

教育課程の編成

  必修科目 選択科目
基礎助産学 助産学概論/周産期の生理と病態Ⅰ・Ⅱ/母子の心理社会学 -
助産診断・技術学 助産診断・技術学Ⅰ・Ⅱ ・Ⅲ・Ⅳ/助産診断・技術学演習Ⅰ・Ⅱ -
地域母子保健論 地域母子保健論 -
助産管理 助産管理学 -
助産学実習 助産学実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/地域母子保健実習 -
助産学実践関連 助産学研究/アーバンヘルス特論 アートとグリーフケア/アタッチメント・ヨガ/アタッチメント・ベビーマッサージ

授業について(看護学科に準じる)

単位の計算方法

各授業科目の単位数は次の基準により計算する。

1. 講義及び演習は15時間から30時間をもって1単位とする
2. 実習関係科目は45時間をもって1単位とする

授業時間

授業時間は次のとおりとする

大阪梅田キャンパス
1時限 9:10~10:40
2時限 10:50~12:20
3時限 13:20~14:50
4時限 15:00~16:30
5時限 16:40~18:10

修了要件

本学の修了要件は1年以上の在学及び下記必要単位数以上の修得とする

基礎助産学:6単位
助産診断・技術学:11単位
助産学実習:12単位
助産学実践関連:4単位
合計33単位

オフィスアワー

教員名 面談場所 曜日 面談時間 備考
小神野 雅子 802 月~金 10:00~16:00 随時訪問することは差し支えない
松田 佳子 803 随時   随時訪問することは差し支えない

助産学専攻科実習について

助産実践能力の基礎を養い、実践を通して助産師としての職業アイデンティティ形成を図るために、病院や保健所、助産院などで実習を行います。

実習プログラム
助産学実習Ⅰ
(基礎実習:妊娠期・助産管理)
この実習では、助産診断・技術の理論を基に、妊娠期の母児とその家族に対して助産過程を展開し、必要な援助を行います。外来実習は、妊娠期の助産診断及び助産技術を実施するための基礎的能力を養います。また、施設における助産業務の管理・運用を見学し、助産管理の実際や助産業務の範囲について理解を深めます。
助産学実習Ⅱ
(分娩期・産褥期・新生児期)
分娩期・産褥期・新生児期における母児とその家族に対して助産過程を展開し、必要な援助を行います。この実習では、10例以上の正常分娩直接介助を行います。分娩直接介助を通じて、正常な分娩経過を理解し、診断する能力、安全・安楽な分娩に導くための援助方法を習得します。
助産学実習Ⅲ
(継続事例)
(1例の妊娠から分娩、産褥1か月検診まで)
1名の対象者を妊娠から受け持ち、妊婦健康診査、保健指導の実施、分娩介助、産褥1か月健診等を通して、アセスメント能力を養うと共に、対象者の個別性を考慮した継続的な支援を行う能力を養います。
地域母子保健実習 助産所及び、地域の保健センター等で行う母子及び母子を取り巻く人々への援助の実際を学びます。また、地域的視点からの母子保健活動の実際について学びます。
主な実習先病院一覧(順不同)

関西ろうさい病院/サンタクルス ザ タカラヅカ/市立川西病院/第二協立病院/富雄産婦人科/兵庫県立尼崎総合医療センター/プリマ助産院/大阪市内の保健センター等

(2017年4月現在)

授業ピックアップ

助産診断・技術学演習Ⅰ・Ⅱ

助産師に求められる実践能力として、女性のライフサイクル各期における健康教育の在り方や必要性、方法論について学びます。特に母子保健に関連した健康教育の計画、立案、実施、評価のプロセスを実践的に習得していきます。また、家族計画指導に必要な知識や技術、乳房ケアの実際や新生児蘇生法についても学び、臨床実践能力を高めています。

医師による会陰縫合演習

分娩介助の技術演習


アートとグリーフケア

本学の建学理念を反映した特徴的な科目の一つ「アートとグリーフケア」では、こども遺族の会「小さないのち」代表の坂下裕子先生にお越しいただき、グリーフケアについて学んでいます。今回は周産期のグリーフワークとして“産着を縫う”演習をしました。慣れない手縫いの作業でしたが、かわいい小さな産着ができました。

産着を縫う作業

お子さんを亡くされたお母さんへのメッセージカード作り


アタッチメント・ベビーマッサージ

本専攻科は、(社)日本アタッチメント育児協会の養成校として認定を受けています。選択科目の「アタッチメント・ベビーマッサージ」を履修し、認定試験に合格すると、インストラクターの資格が取れます。今年も、学生たちが講義・演習を終えて、認定試験を受けました。

ABM演習(インストラクション演習)

ABM演習(手のマッサージ)


地域母子保健論

特別講師の冨田江里子さんにお越しいただき国際母子保健についてご講義いただきました。
冨田さんはフィリピンで無料助産院を開き活動されています。
フィリピンの母子保健の現状やこれまでのご経験などを色々と伺うことができました。


専攻科TOPICS

専攻科生によるベビーマッサージ教室開催

2016年度、10月と2月に専攻科生主催のベビーマッサージ教室を開催しました。
2回の教室に、延べ12組の母子とご家族にご参加いただき、有意義なひと時を過ごしました。

2月のベビーマッサージ教室に参加された皆さま


教員紹介

准教授 小神野 雅子
略歴 日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程修了
学会 日本母性衛生学会.日本助産学会.日本不妊カウンセリング学会.日本看護学教育学会.日本看護科学学会.日本看護管理学学会
論文 ・2年目看護師のキャリア継続に関する要因(共著,宝塚大学紀要「ARTES」,No,29,179-193,2015)
・大阪府下の母子保健の現状と助産師教育-宝塚大学の助産学専攻科設置について-(共著,宝塚大学紀要「ARTES」,No,28,161-175,2014)
・未就学児の父親への育児支援活動-お父さんのための育児クラスを開催して-(共著,宝塚大学紀要「ARTES」,No,24,203-213,2013)
・領域別実習における学生の人的環境の役割認識と人的環境が満足度・深度に与える影響について(共著,山口県立大学紀要,2005)
・低出生体重児の出生に影響を及ぼす要因の検討(共著,母性衛生Vol.45 No.3,2004)
・大学生と親世代の性の意識に関する研究?文章完成法を用いた質的データの分析から?(共著,日本助産学会誌Vol.17 No.3 ,2004)
・健康福祉センターにおける不妊専門相談の実態と対象者のニーズ(母性衛生Vol.44 No.3,2003)
・保健所における不妊相談の在り方の検討(共著,第25回地域保健師学術集会発表,2003)
社会・地域活動 ・全国助産師教育協議会 第9回近畿ブロック学生交流会企画運営委員
専任講師 松田 佳子
略歴 日本赤十字広島看護大学大学院看護学研究科修士課程修了
学会 日本母性衛生学会.日本助産学会.日本看護科学学会.日本看護研究学会
論文 ・立ち会い出産における夫の満足感と立ち会い体験および妻への親密性との関連(単著,日本看護研究学会,2014)
・A大学における母性看護学実習の試みの一考察 ―助産所・乳がん患者サポートセンター実習の学びからー(共著,宝塚大学紀要,2014)
・大学府下の母子保健の現状と助産教育 -宝塚大学の助産学専攻科設置についてー(共著,宝塚大学紀要,2014)
・妻の出産に立ち会った夫の背景と夫婦の親密性との関連(共著, 日本母性衛生学会, 2013)
・夫の立ち会い出産満足感尺度の作成(共著, 宝塚大学紀要「ARTES」, 2013)
・妊娠中期に乳癌と診断され、中絶及び乳房切断術を余儀なくされた夫婦への援助(共著,日本看護学会集録,1997)
社会・地域活動 ・全国助産師教育協議会 第9回近畿ブロック学生交流会企画運営委員
助教 中尾 幹子
略歴 大阪府立大学大学院人間社会学研究科前期博士課程修了
学会 日本母性衛生学会.日本発達障害学会
論文 ・看護基礎教育における学生への発達障害支援の現状(共著,大阪親愛女学院短期大学紀要,第49号,15-26,2015)
・発達障害研究における母親の位置づけの変遷(大阪親愛女学院短期大学紀要,第48号,1-11,2014)
・産後うつ病の効果的なスクリーニング及び支援方法についての文献的検討(共著,大阪親愛女学院短期大学紀要,第48号,13-22,2014)
非常勤講師 安達 圭一郎
略歴 神戸松蔭女子学院大学人間科学部心理学科教授
神戸松蔭女子学院大学大学院文学研究科心理学専攻教授
神戸松蔭こころのケア・センター所長
非常勤講師 奥 正孝
略歴 東大阪市立総合病院婦人科主席部長
非常勤講師 坂下 裕子
略歴 こども遺族の会「小さないのち」代表
京都グリーフケア協会専任講師
非常勤講師 徳永 羊子
略歴 元大阪府保健師
非常勤講師 前原 将男
略歴 東大阪市立総合病院産婦人科参事部長

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