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ひとりひとりの自由な発想の中に答えがある
現在宝塚大学では「中国語会話」、留学生を対象とした「表現思考基礎」、「留学生指導」を担当しています。
「留学生指導」では授業や生活に関するアドバイスを実施しています。これから日本でどのように過ごしていけばよいか、卒業後は母国に戻るか日本に残って活動するか、などといった相談を受けることが多いです。私自身、中国で教育学を専攻した後に留学生として来日した経験があるため、留学生の皆さんが日本で学ぶにあたって感じること、考えることはとても理解できます。自分の知識や経験を活かし、学生それぞれが「本当にしたいこと」を引き出し、成功に導くことができるよう心がけています。
私が専攻していた教育学とは「どのようにものごとを教えるか」、つまり教育の方法論を学ぶための学問です。例えば学校の授業は「どのような目的・方法で作られ、それを学生がいかに理解したか」という一定のフォーマットのもとに評価されます。しかし宝塚大学のような芸術系大学では必ずしもこのフォーマットが通用するわけではありません。何かを表現する時、数学のように絶対的な答えはなく表現するひとりひとりの自由な発想の中に答えがあるというのが、これまで私が接してきた考え方とは異なり新鮮ですね。それは宝塚大学の先生方も身をもって実感していますし、もちろん学生の皆さんにも求められていることです。