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卒業生インタビュー 2018
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助産師は、“母子の生命を守る仕事”
学ぶほどに素敵な職業です。\Profile/ 太田 美和子 Ota Miwako
- 卒業年度
- 2018度卒業生(3期生)
- 出身学部・学科
- 助産学専攻科
- 勤務先
- 宇治徳洲会病院
- 今現在の所属と仕事内容を簡単に教えてください。
- 産婦人科・内科の混合病棟で勤務しています。もともと看護師として働いており、1年休職して宝塚大学に入学しました。復職後は以前の病棟で3ヶ月勤務した後、現在の病棟に移動となりました。初めの1ヶ月は内科側中心の業務でしたが、2ヶ月目より産婦人科業務を行なっています。フォローの先輩がついてくださり、指導計画をもとに、切迫早産の方・新生児・褥婦さん※1を受け持ったり、ベビーキャッチ※2に入っています。
※1…出産後まもなくから産後6~8週間あたりの産婦
※2…取り上げた助産師から産まれたてのベビーを受け取り、身体の観察や付着した血液を拭き取ったりする係
- 日々の業務の中で、大変だと思うことはありますか。また、どのように対応されましたか。
- 受け持ち患者さんをみながらベビーキャッチに入ったり、ケアの時間が重なったりすると、一人ひとりにゆっくりと関わることができず、業務に追われてしまうことが大変です。病室に入った時は短時間であっても話を聞けるように心がけています。特に切迫早産の方は、安静の制限が出ていることで不安も強いと思うので、忙しそう…など、自分のマイナスな雰囲気を出さないように気をつけています。またフォローの先輩やその他のスタッフと声を掛け合い、協力し合うことも大切にしています。
- やりがいを感じるときはどんなときですか。
- 検妊婦さん・褥婦さんの笑顔を見れた時や、授乳に悩む褥婦さんのケアに入り、赤ちゃんが少しでも多く飲めた時などは、私自身も嬉しくなり、やりがいを感じます。今はまだ分娩に入っていないため、切迫早産の方や産婦さんが中心ですが、元々産後ケアをしたいと助産師を目指したので、そこに関われることは嬉しいです。同時に個別のケアが日々違っていたり、ケアの介入も様々であることで難しさも感じますが、それがやりがいでもあります。
- 学生時代に思っていた「助産師」と入職後の「助産師」についてギャップはありますか。
- 大きなギャップはありません。実習を通して“母子の生命を守る”職業であることを学び、働いてからさらに強く実感しています。そのことに対し、恐怖心や緊張感も強く、気持ちが落ちそうになることもありましたが、先輩助産師も常に感じていること、それを忘れてはいけないということを先輩から教わり、改めて助産師のすごさを感じました。今はプラスの意味で緊張感を持って取り組んでいます。
- 専攻科での学びは、どのように生かされていますか。「宝塚大学 助産学専攻科に通ってよかった」と思うことはありますか。
- 特色である3つの授業から、家族が求めるグリーフケアや家族の思いを生の声で聞く事ができ、学生の頃に貴重な経験が出来たことや、アタッチメントヨガ、ベビーマッサージから触れ合うことの大切さやその術など今後に活かせることが学べました。助産師として様々な経験をされてきた先生方が、密に関わってくれたことや、少人数制で学生同士互いに相談や協力し合うことができ、“仲間”として学生生活が過ごせたので、この大学に通ってよかったと感じています。
- 助産師を目指す受験生へメッセージをご記入ください。
- 私は“生命誕生に立ち会える素敵な仕事”から“母子の生命を守る仕事”と意識の変化があり、大変さやしんどさを感じましたが、それでも助産師の担う役割を知り、学ぶほどに素敵な職業であると思いました。助産学生の1年は、看護学生の時以上に勉強も実習も濃いものになりましたが、同じ目標を持った仲間はもちろん、先輩助産師として支え関わってくださった先生方と共に乗り越えることができたと思います。助産師を目指したきっかけを振り返ったり、ご家族に自分が生まれた時の話を聞いたり、身近な助産師・看護師と話をしたりしてモチベーションを保って頑張ってください。私も助産師としてスタートを切ったばかりですが、助産師を目指すみなさんが活躍されることを応援しています。