宝塚大学

合格体験記

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卒業生インタビュー 2018

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  • 患者さんが笑顔で安心して退院できるように、個別性を考えて看護をしています。

    \Profile/ 文 美子 Bun Yoshiko

    卒業年度
    2017度卒業生(4期生)
    出身学部・学科
    看護学部 看護学科
    勤務先
    済生会千里病院
今現在の所属と仕事内容を簡単に教えてください。
私は消化器外科・泌尿器科病棟で働いています。患者さんは、手術目的で入院して来られます。私の主な仕事内容は、術後の患者さんの観察・処置・日常生活援助などです。ストーマ※を造設したり、自己導尿が必要となった患者さんには、退院してもその人らしく社会復帰ができるように指導を行います。また術前オリエンテーションでは、患者さんが手術に対する不安を聴取・対応することで安心して手術に臨んでもらえるよう準備を整えるもの重要な仕事です。

※ストーマ…人工肛門・人工膀胱のこと
思っていた「看護師」像と実際働いてみての「看護師」像でギャップはありましたか。
姉も看護師をしているので、大きなギャップは感じませんでしたが、現場で働く中で医療系ドラマのように華やかなことばかりではないと実感しています。おむつ交換や陰部洗浄、清拭、洗髪など日常生活援助はもちろん、事務処理や看護記録、勉強会の実施など仕事内容はかなり多く、日々こなすのに必死です。しかし、どれも患者さんのため、自分のために大事な仕事なので丁寧にすることを心がけています。
やりがいを感じるときはどんなときですか。
患者さんが手術を乗り越えて、笑顔で退院される姿を見るとやりがいを感じます。「あなたのおかげで元気になれました。ありがとう。」とお言葉をいただいた時は、初めて看護師になって良かったと感じた瞬間でした。また、入退院を繰り返している患者さんや、長期入院している患者さんからは私の名前と顔を覚えてもらえ、顔を合わせると「ごはんが食べられるようになった」「やっと点滴がとれた」「痛いのが治らない」など、いろいろな報告・相談を聞かせていただいて一緒に喜んだり、考えたりする時間もやりがいを感じています。
日々の業務の中で、大変だと思うことはありますか。
『個別性のある看護』をするのが難しいです。同じ手術をしたからと言って、患者さん全員に同じ観察・ケアをするのではなく、その患者さんの既往・併存疾患、性格、目指す退院場所(自宅か施設か)など、患者さんの個別性を考えながら看護をしています。まだまだ未熟者で知識・技術が足りていないので、困ったときやわからないときは素直に先輩に相談し、患者さんが笑顔で安心して退院できるように日々頑張っています。
大学で学んだことは日々の業務に生かされていますか。芸術療法を学んでてよかったと思うような場面はありましたか
学んだ知識・技術をもとに、現場では応用を利かせています。時々、学生の頃のノートを見ながら仕事をしています。在学中は書道、絵画療法の授業を受けていましたが、正直まだ現場では活かせていません。いつか患者さんのリラクゼーションのために活かせるようにしたいと思っています。
看護師を目指す高校生へのメッセージ
私は高校生の時、成績が良かった方ではなく、むしろ悪い方でした。「もっと勉強をして国公立大学に進学してほしい」と願う両親と何度も進路についてぶつかり、悩みました。きっと、私と同じように悩んでいる高校生の方はいらっしゃると思います。しかし、看護師という職業に学歴(どこの大学出身か)は関係ないと思います。学歴より、他人の生命と向き合う覚悟と苦しんでいる人を助けたいという素直な気持ちが何より大事だと思い、この大学でたくさんの視点から看護を学び、看護師になることができました。 どうか、自分の行きたい大学でたくさんの仲間・先生と看護師を目指して下さい。