既に報道されております通り、本学で長く教鞭をとっていただきました松本零士先生が、本年2月13日にご逝去されたとの報せに接しました。本学の教職員一同、心より哀悼の意を表します。

　松本先生は2007年に本学の東京メディア芸術学部（開設当時は東京メディア・コンテンツ学部）が開設された時から2021年まで、実に15年にわたり教鞭をとられ、多くの学生がその薫陶を受けました。
　本学の学生たちには、夢を持ち続けることの大切さや、あきらめずにチャレンジし続けることの重要性を、ご自身の経験をもとにしながら丁寧に語り続けられました。学生の多くが10代20代のクリエイターの卵でありましたが、学生と同じ目線に立ち、一人ひとりを同志として語る姿が印象に残っています。松本先生から直接いただいた言葉を勇気に変えて、クリエイターの厳しい世界に踏み出していった学生たちも多くいました。
　この3月に卒業する本学東京メディア芸術学部の4年生は、松本先生から直接の講義を受けた最後の学生たちとなります。学生たちの社会への第一歩をお目にかけることができなくなったことは、誠に残念でなりません。

　松本先生が本学東京メディア芸術学部の開設以来残していただいた足跡、そして松本先生という大きな「星」をしるべとして、本学の学生たちは創作への情熱をもって学び続けてくれるものと思います。また、教職員一同、学生たちが充実して学べる教育環境の向上に不断に取り組んで参ります。

　松本零士先生の本学に対するご貢献に対し、心より感謝申し上げますとともに、そのご冥福を教職員および学生一同、心よりお祈り申し上げます。

令和5（2023）年2月20日

学校法人宝塚大学　理事長　玉本　隆一
宝塚大学　　学長　米川　英樹
東京メディア芸術学部　学部長　渡邉　哲意