宝塚大学

造形芸術学部メモリアル

カリキュラムの特長

コースでもない、専攻でもない、
自らを創造する18の研究室。

本学部には、芸術の各分野において第一線で活躍するアーティスト、研究者、実務家などの多才な教員が在籍しています。教員はそれぞれ「研究室」に所属し、ここが学生にとって学びや創作の拠点となります。一つの専門分野を追究できるのはもちろん、複数の研究室を体験して独自の創造に取り組むこともできます。この柔軟な仕組みが、学科・領域の隔たりをなくし、自由な学びを提供。一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出します。

専門性と多様性を追究できる自由な履修システム。

学生は必ず1年次から卒業までの間、いずれかの研究室に所属します。進路目標や興味・関心が明確な学生は、各研究室で専門的な教育・研究に早期から取り組むことができます。一方、ある研究室に所属しながらも、違うジャンルの研究室が設置する科目も自由に選択することが可能になっています。本学の研究室は所属といった学びを制限する性格のものではありません。活動のための拠点のような位置づけで、ここでは学科の枠も関係ありません。学生一人ひとりが、いわばオリジナルのカリキュラムを実現できる仕組みです。また、研究室は2年次までは半期ごとに見直すことができ、入学後の気づきや興味・関心の変化にも柔軟に対応し、学生の個性を伸ばし続けます。

教員と学生の距離をグンと近づけるのも研究室のよさ。

研究室の教員は教育者であるとともに、 アドバイザーとしての役割も担っています。学生の履修相談に応じるほか、学生生活における各種のアドバイスを行います。本学の学びは非常に自由度が高く、自らの意志で科目を選択していく状況も多くなります。それが迷いにつながることがないように、常に履修計画を相談できる体制を整えています。他の研究室の科目をどのように組み合わせれば効果的なのか、一人ひとりの希望や個性、素養をよく知る教員がじっくり相談に乗ります。また、より適切な助言のために、教員間の情報交換も密接に行うように努めています。

一般企業への就職にも十分適応できる多様な能力開発。

専門教育を展開する18の研究室以外に、教養の習得やキャリア形成に必要となる教育を担う独立研究室があります。芸術表現に深みを与え、人間としての成長の支えともなる「教養教育」のほか、英語や中国語などを習得する「語学教育」、教員免許状の取得をめざす学生たちが学ぶ「教職教育」、最新の機器を利用してIT・マルチメディアを学習し、パソコンスキルなどを磨く「情報研究センター」を設置。これらを通じて専門知識だけではなく、社会人としての素養を身につけることができ、教職や一般企業への就職にも十分対応できる人材育成にも取り組んでいます。

自由なモノづくりの環境として機能する5つの工房

通常の授業の枠組みから離れて、学生が自由なモノづくりに勤しむことができる、「陶芸工房」「金属工房」「木工工房」「版画工房」「彫金工房」が稼働します。たとえばファッションデザインを学ぶ学生がアクセサリー製作の必要を感じて自主的な創作に取り組んだり、看護学部の学生がアートセラピーを実践的に考察したりなど、自由な用途で活用できる施設です。特長は単に施設を開放しているだけではなく、各工房で専門家である教員の指導が受けられる点です。何かをつくりたいとき独力で試行錯誤する必要はなく、教員が基礎からアドバイスしてくれます。スムーズな制作と高い完成度が実現できます。工房をうまく利用して、学習や創作にプラスアルファの効果を生み出してください。

産官学連携とインターンシップへの参加者には単位を認定

芸術は社会とともに存在するものです。人に癒しを与えたり、楽しみをもたらしたりすることで、作品やコンテンツは価値をもちます。そのため本学では、産官学連携に力を注ぎ、さまざまな企業や自治体とのコラボレーションを行うと同時に、インターンシップによる社会参加も重視しています。今後、産官学連携とインターンシップをいっそう強化するため、従事した学生に単位認定を実施。単位認定することで、多くの学生に参加を促すことに加え、学生がより責任をもって仕事に取り組む効果もあります。このように大学全体で産官学連携とインターンシップを充実させ、継続・発展していくための仕組みを構築しています。