宝塚大学

大学からのお知らせ

2022年01月21日NEW大学からのお知らせ

【学生の皆さまへ】コロナにめげず 2021年度を見事に締めくくろう!

2022年1月21日
宝塚大学 学長 米川英樹

 昨年末にはいったん落ち着いていた新型コロナウイルス感染症が、デルタ株からオミクロン株への置き換わりが進行し、年が明けて成人式後には沖縄等をはじめ急速に感染拡大してきました。新規感染者数は、1月6日の段階では全国で4,473人だったものが、1月18日には3万人を超え過去最多を記録するなど、その速度と増加率は従前とは比べものにならないほど急激なものです。中でも、20代の感染が顕著で、1日の新規感染に占める割合は、東京都では41.2%、大阪府でも35.2%(いずれも1月9日発表)となっています。

 学生の皆さんも、年度末の仕上げの時期に進級や卒業のための試験はどうなるかと気をもんでおられるでしょうし、特に4年生にとっては、看護学部は国家試験、東京メディア芸術学部は卒業制作などを控えていますから、気が気でないことと思います。

 このような急速な感染拡大を受けて、1月21日から「まん延防止等重点措置」が、これまで適用していた沖縄県など3県に続いて、東京都など1都12県にも適用されることになりました。大阪府など関西3府県でも新規感染者数が過去最多を記録していますので、早晩適用される模様です。皆さんの中には「またか!」と嘆いている人も多いことと思います。

 オミクロン株の特徴は、病原性はデルタ株に比べて低いものの、感染力が強く、感染速度も大変早いのです。そのため、見る見るうちに、東京でも大阪でも新規感染者数が過去最多となりました。
巷では、デルタ株と比較してオミクロン株による感染は重症化しにくいといわれることがありますが、決して重症化しない訳ではありません。20代の人も重症化したり、後遺症に悩んだりしている人もいます。
療養者数が急激に増加した場合には、重症化率は低くても感染者数は増えることになりますから、医療提供体制等が急速にひっ迫しますし、高齢者に感染が波及することで重症者数の増加につながる可能性もあります。けっして、見くびってはいけません。

学内感染を出さない!
オミクロン株は、変異株であっても、3密(密集・密接・密閉)や特にリスクの高い5つの場面の回避、マスクの適切な着用、こまめな換気、手洗いなどは有効です。
飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすいと、専門家は警告しています。
最も感染リスクが高いといわれているのは、三つの密(密集、密閉、密接)が重なるところですが、オミクロン株は伝播力が高いため、一つの密であってもできるだけ避けた方が良いとされています。
特に、医療提供体制のひっ迫が懸念されるような急速な感染拡大が見られる東京や大阪といった地域では、より慎重な判断と行動が求められます。
外出の際は、混雑した場所や感染リスクの高い場所を避け、飲食店を利用することが必要な際は、換気などの感染対策がされている店を選び、できるだけ少人数で、大声・長時間を避けるとともに、飲食時以外はマスクを着用しましょう。

軽度の発熱、倦怠感など少しでも体調が悪ければ外出を控えるとともに、積極的に受診し、検査を行いましょう!
 政府はオミクロン株による感染拡大が急激で、保健所の機能医療体制がひっ迫する危険が十分に予想されます。
 そのため、療養者や濃厚接触者の自宅待機期間を14日から10日に短縮しましたが、周りの人への感染リスクが減少したわけではありません。したがって、保健所の判断を待つまでもなく、体調が懸念されるときには迷わずPCR検査を受診してください。また、自宅待機期間(10日間)が明ける時には、PCR検査を受診し、陰性証明を大学に必ず提出してください。さらに、ワクチン接種の機会をおおいに活用しましょう。

5 本学における感染防止対策と対処方針の改定 ~学内感染防止と大学の機能維持を最優先に~

 上記のような、オミクロン株への置き換わりを踏まえた政府の対処方針の変更をもとに、学内感染防止を最優先とするとともに、大学の機能停止を招かないようにするために、本学における対処方針を以下のように改定しました。

【学内感染防止を最重要に~オミクロン株に対応した感染予防と検査の充実】
(1)教室など「密」になりやすい場所の「換気」に気を付けましょう!
(2)マスクの着用、手洗い、消毒は忘れずに!
(3)校内で飲食する時は、指定された場所で「黙食」を厳守してください。
その他の談話室等での飲食は禁止です。 
(4)「3密」で唾液が飛び交う環境(飲食店等での大声での会話、カラオケやイベント、スポ ―ツ観戦等で大声を出すことなど)を避け、飲食店を利用するときは換気が十分かどうかを適切に判断してください。 (5) 飲食店等でアルバイトする場合には、接客時にはマスクを着用のうえ可能な限りフェイスシールドを着用し、手指の消毒に努め、帰宅時には手洗いやうがいを必ずしましょう。
(看護学部の実習においては、実習施設からの要請期間のアルバイトは禁止)

【感染者及び濃厚接触者になった時の対応】
(1)感染者となった場合

①感染した場合は、感染拡大を防止するため、速やかに電話又は電子メール(登校はしないこと)で、次に掲げる事項について所属する学部の事務部へ報告してください。
(大学事務部に連絡が取れない時は、チューターやゼミ担当教員に連絡してください)
・診断日、受診した医療機関
・診断日前1ヶ月以内における外国への渡航歴の有無(期間・国名・都市名)
・行動履歴等
a)発熱及び咳などの呼吸器症状が現れた日
b)授業等への出席状況、本学の関係者との接触状況等 日時ごとの学内における行動
c)現在の状況、今後の見通し等についての医師等の所見

②医療機関において新型コロナウイルスに感染していると診断された場合は、登校停止とします。

③さらに、以下に該当する場合も登校停止としますので、大学に相談してください。 ・風邪の症状や37.5度の発熱がある場合 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

④登校停止により欠席した授業等の取扱い ・出席停止により欠席した授業等については、学生の不利益とならないよう、代替措置により適切な配慮を行います。

⑤登校停止の期間は「治癒するまで」とします。 ・検査で陽性判定が出た人は、「発症日または診断日から10日間経過した」のちに、治癒し登校に支障がないことを証明する医療機関の診断書等を所属する学部の事務部へ提出してください。

(2)濃厚接触者として特定された場合
① 保健所に濃厚接触者と判断された場合は、所属する学部事務部へ連絡してください。

② 保健所の判断が遅く、自身で濃厚接触者でないかと不安を感じる場合は、大学に相談してください。

③ 濃厚接触者と判断された場合は登校禁止とします。
自宅待機期間は、原則として、感染者と接触した日から10日間とします。
10日間が経過後、状況等について、各自の所属する学部事務部等へ電話で連絡してください。登校に際しては、医師による証明か検査結果の証明が必要です。

④ 自宅待機中に授業を欠席した場合は、「(1)感染者となった場合」に準じます。

⑤ なお、家族や同居者に風邪の症状や37.5度の発熱が続く場合は、登校を自粛してください。その場合も、出席面での配慮を行います。

【授業等教育活動について】
〇年度末を控えていることから、授業形態については今まで通りです。
〇年度末テストの実施についても、変更はありません。
なお、感染者及び濃厚接触者となって受験が困難な時は、診断書等を提出してください
〇感染者および濃厚接触者となった学生については、不利にならないように追試等で対応します。
〇看護の実習については、実習先と協議をして実施します。一部、中止を求められた実習については、学内実習やオンライン実習に切り替えます。
〇大学が主催するイベントについては、国や自治体のガイドラインに沿って実施します。

【卒業式について】
〇感染状況が続く場合は人数制限をして簡素な形で実施します。
〇感染状況が収まった段階で、保護者の出席について決定し、改めて案内します。

【学生支援】
〇コロナ禍でオンライン授業が続くなど不安定な大学生活のもとで、孤立感をいだき、メンタル面での不調を訴えたり、休学・退学を申し出たりする方もいることと思います。
不安を一人で抱え込まないで、チューター(ゼミ担当教員)や学生相談室・学習支援室に必ず相談してください。大学ではきめ細かく相談に応じ、可能な限り学生の皆さんを支援します。
〇オンライン授業の円滑な受講のために、PCやWi-Fi等のサポートが必要な人は相談してください。