宝塚大学

大学からのお知らせ

2021年09月29日NEW大学からのお知らせ

【学生の皆さまへ】感染対策をしながら充実した大学生活を一緒に築いていきましょう ~緊急事態宣言の解除を受けて~

2021年9月29日
宝塚大学 学長 米川英樹

 今年の夏は、緊急事態宣言が出されているパンデミックの下で、オリンピック・パラリンピックが行われるという世界的にも稀有な状況を私たちは経験しました。そして10月1日より解除されることが決まりました。日常生活と充実した大学生活が戻ってくるという期待感が溢れてきます。

 しかしながら、東京も大阪も感染者数は減少してきましたが、まだまだ重症者数は減少していません。そのため、医療機関はひっ迫し、自宅療養者が多く、自宅で治療を受けられずに亡くなるという痛ましい事例も少なくありません。

 現在の特徴は、デルタ株が支配的になり、20代前後の若者が感染する割合が急増していることです。若い人は感染しない、重症化しないというのは幻想です。現実に、重症化して苦しんでいる人もいますし、亡くなられた方もおられます。後遺症に苦しんでいる若者もいます。けっして他人ごとではないのです。

 ワクチン接種はかなり進んできました。本学でも民間団体の協力を得て接種機会を提供したり、新宿キャンパスでは新宿区や商店会と連携して大学拠点接種を実施したりしました。これによって感染拡大や重症化を防ぐ希望を持てるようになりました。

 しかし、残念ながらワクチンは万能ではありません。接種した人も感染が皆無ではありません。引き続き感染対策は必要です。「自分自身と大事な人の命を守る」ために、あらゆる防御の手立ては尽くしましょう。

 本学でもこの1年半の間に学生30名、教職員3名が感染しました。多くは家族や知人からの感染であったり、アルバイト先等での感染であったりです。無症状による感染がこの新型コロナウイルスの特徴ですから、なかなか防ぎようがないのですが、しかし、それゆえに、いつ感染しても不思議ではないし、いったん感染すると家族全員が罹患して孤独で不安な状況に陥ります。それに、授業や実習、就活等に多大な支障が出てきます。

 いよいよ後期が始まりますが、大学では可能な限りの感染予防を心がけますので、学生の皆さんも不自由を余儀なくされてストレスが溜まっているかと思いますが、自覚的な行動を心がけて充実した大学生活を共に築いていきましょう。

【感染対策】
 デルタ株が支配的になった現在、エアロゾル(微細な飛沫核)による飛沫感染によって、感染の速度や広がりなど感染力が強力になっています。そのため、これまで以上に感染対策を徹底することが必要となっています。下記の項目について、常に注意をして日常生活を送りましょう。

①体調管理
・健康観察(毎日検温して自己管理に努めましょう。)
 特に実習に臨む看護学部の学生は、体温アプリを使って朝・昼・夜の3回検温し、健 康行動管理表をチェックしましょう。
・入校時の検温(校舎の入り口に備えているデジタル検温システムでしっかり確認してください) ・熱があるときは用心して学校に連絡して出校を控えてください(授業等は不利にならないように補います)。
・高熱が出たら迷わずPCR検査をしましょう。
②教室の換気
・梅田キャンパスの3つのフロアー(4階・5階・7階)の換気工事を行います。
・窓が開く教室は必ず窓を開けて、教室の前後のドアーを開けるとともにサーキュレータなどを使い、換気の流れを作ってください。
・空気浄化装置を整備していますから、使用してください。
・教室の風量測定と二酸化炭素濃度検査を行います。
③手指の消毒
・エレベータ出入口・トイレ内・教室前・談話室・PC教室に消毒用アルコールを配備しています。共有箇所は使用前後に必ずアルコール消毒しましょう。
・トイレ内個室に便座消毒用備品を配備しています。流すときには必ず便座の蓋を閉じてください。
④マスク着用の徹底と未着用での会話の禁止
・マスクはウレタンマスクではなく、不織布マスクやサージカル(医療用)マスクを使いましょう。
(デルタ株は粒子が細かいため、マスクは空気の漏れがないようにしましょう)
・教室・談話室・休憩室等、人が多くいる場所では、必ずマスクを着用し、マスク未着用での会話は必ず止めましょう。
⑤ソーシャルディスタンス
・エレベータの床にソーシャルディスタンスを指示する標識を貼っています。指示通りに人との間隔を取り、会話は慎んでください。
・教室や談話室などでは隣の人と十分な間隔をあけて座って下さい。
⑥感染リスクの高い行動
・路上や公園での集団飲み、友人宅での飲み会は止めましょう。
・不要不急の外出や旅行は自粛しましょう。
・クラスター発生のリスクがある多人数が接触する活動は自粛し、その前後の会食は止めましょう。
⑦PCR検査
・宝塚大学では民間の検査機関と協定を締結し、保健所の指示に関わらず大学の判断で必要に応じて、PCR検査を行っています。必要な時には大学に相談してください。
・上記以外でも発熱等で必要と思ったときは、可能な限り早く近くの病院や検査所でPCR検査を受診してください。
⑧ワクチン接種
・宝塚大学梅田キャンパスでは済生会中津病院、サンタクルス・ザ・ウメダ、阪急阪神ホールディングスの民間団体のご理解とご協力の下でワクチン接種の機会をいただき、多くの学生・教職員が接種させていただいています。
・同新宿キャンパスでは、大学自らが国事業の大学拠点接種に応募し、新宿区・日本語教育センター・商店会の皆さんと協力しながら第1回目を無事に終えました。
・大学で提供できるワクチン接種は終わっていますが、国の大規模接種や自治体の集団接種・個別接種などの機会もありますから、希望する人は積極的に利用して下さい。
・なお、ワクチンを接種しても万全ではありません。ブレークスルーと言って2回接種した人も感染しています。日常的な感染防止対策は心掛けてください。

【行動基準】
 緊急事態宣言は解除されますが、国及び各自治体の要請を受けて、宝塚大学の行動基準は段階的に規制を緩和することします。
なお、移行への準備期間や実習等がありますので、詳細な行動基準はキャンパスごとに決めていますので、学部事務部からのお知らせを注意してチェックしてください。

①授業
・授業については、当面はオンラインが中心ですが、随時可能な範囲で対面授業に移行していきます。なお、学部によって状況が異なりますので、大学からのお知らせを注意してチェックしておいて下さい。
②実習・国試対策・卒業制作
・(看護学部)実習については、受け入れ先病院との協議の上、基本的に臨地実習を実施しますが、一部では受け入れ先病院の意向によっては学内実習とします。なお、個々の実習の方法については、担当の先生からの指示をよく聞いてください。
4年生対象の国試対策関連の取組については、感染対策を徹底した上で対面に移行するよう検討しますので、大学からのお知らせをチェックして下さい。
・(助産専攻科)実習については、受け入れ先病院との協議の上、臨地実習とします。
・(東京メディア芸術学部)卒業制作についてはオンラインでの指導を中心としつつ、必要と認めた者については感染対策を徹底した上で対面指導を行うこともありますので、担当の先生からの指示をよく確かめてください。
③入試関連行事
・オープンキャンパスならびに選抜については、感染防止に留意しながら、対面で実施します。
④宝翔祭
・感染防止と著作権に留意しながら作成したコンテンツを配信するWEB宝翔祭を実施します。
⑤その他の諸活動
・図書館の利用など学生の皆さんにとって必要なことについては、感染対策を徹底しながら実施できるように配慮します。
・クラブ活動など課外活動については、感染対策に十分注意すれば実施も可能ですので、大学に届けてください。
・学生の皆さんの登校については、用事があるときは先生か事務部に連絡してください。