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"基礎看護学Ⅰ(概論)"で「国際看護活動」の講義を行いました

2019年6月18日(火)3限、基礎看護学Ⅰ(概論)の授業では、「国際看護活動」の講義を行いました。

「国境なき医師団」のスタッフである看護師、土井直恵さんをお招きして、国際看護活動についてご自身の体験を中心にお話をしていただきました。

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土井さんは、兵庫県立大学看護学部をご卒業後、大阪府内の総合病院での手術室勤務を経て、2012年より国境なき医師団(MSF)の活動に参加されました。

活動地は、中東、アフリカ、アフガニスタンなどの開発途上国・紛争地等7か国、9回に及んでいます。

 

お話は、まず「国境なき医師団」の活動理念(独立、中立、公平)や活動体制についての説明に始まり、おもに南スーダンでの、医療面における人道援助活動の実際を、スライドを使ってお話していただきました。 

手術室以外は冷暖房もなく、その冷暖房も電気の供給が不安定ななかでの手術、カラアザールという日本では聞きなれない寄生虫感染症の困難な治療、裸足のため足の傷から感染をおこし膿瘍となることが多いこと、雨季には移動のための車も使用できず泥沼に足が取られてしまうなど、過酷な治療環境のお話がありました。

一方、スタッフはチームワークが良く、一人が一つの住居に住むことができ、食事の提供も受けられ、有償ボランティアであること、職種による報酬の差はないなど、初めてお聞きすることばかりでした。 

学生たちは熱心にメモを取りながら聞いており、お話が終わると質疑応答にうつりました。

 

質問内容は、「『命のうでわ』はどのように使うのか」「なぜ、アンプル薬が盗まれてしまうのか」「なぜ、薬の値段が下がらないのか」「銃創を受けた患者さんは何日ぐらいで退院できるのか」など、1年生らしく素朴だが、本質的な疑問を発していました。

土井さんはそれらの質問に丁寧に答えられ、単に医療技術にとどまらず、社会の構造にも起因することを説明されていました。

授業が終わってからも数人の学生が土井さんを囲み、「自分も海外で活動したい、そのためには具体的にどうしたら良いのか」などとさらにお聞きしていました。 

 

今回、自然環境も厳しく安全管理も大変な地域に赴いて、実際に人道援助活動をされた方のお話は、学生たちの心に強く響いたと感じました。

この特別講義を糧に、学生たちが看護職となる意欲を高め、今後国際的視野をもって成長していけることを祈ります。