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【学生の皆さまへ】危機感を共有してこの難局を一緒に乗り越えましょう~緊急事態宣言の延長(東京)・再発出(大阪等)を受けて~

2021年7月31日
宝塚大学 学長 米川英樹

7月30日(金)、政府は東京都に発出していた緊急事態宣言を8月末まで延長するとともに、大阪府などに対して再度宣言を発出しました。

 この間の事態を見ますと、東京や大阪では新規感染者が過去最多となり、全国でも初めて1万人を超えるという異常事態になっています。若い人の中にも、重症化して亡くなる人や後遺症に苦しんでいる人も少なくありません。医療従事者や保健所等で勤務する人の疲労感は危機感にあふれたものになりつつあります。また、経済への影響も甚大で、倒産や失業も増大しています。

 今、学生の皆さんは前期の学修を終えつつあり、定期考査を受けるために日夜勉学に勤しまれていることと思います。また、4年生は卒業制作や看護実習という卒業に向けての大事な活動に臨まれながら、就職活動にも励んでおられていることでしょう。

 社会では、夏休みとオリンピックによる開放感が広がる一方、たびたびの緊急事態宣言等による自粛が求められ閉塞感にさいなまれています。いわば、アクセルとブレーキを同時に踏み込んでいるような混とんとしたムードに覆われていて、私たちはどこに向かって行けばいいか、方向を見失ってスピンしている車に乗っているような感さえします。

 しかし、このような状況であるからこそ、医療の専門家がおっしゃっている通り、「危機感を共有して」この難局を共に乗り切ろうとする強い意思が求められます。すでに2年近くなるコロナ禍の生活のため、「慣れ」に襲われてしまいますが、「明けない夜はない」の信念をもって、この第5波を乗り越えていきましょう。

 学生の皆さまには、引き続き、苦労や不自由をお願いせざるを得ませんが、医療機関に卒業生の多くを送り出している大学として、私たちも「危機感を共有して、この難局を一緒に乗り越える」ことを心から呼びかけたいと思います。

 緊急事態宣言や自治体からの要請を受けて、感染を可能限り防止し、学内で絶対にクラスターを起こさないよう、自覚的な行動を心がけてくださることを心から願っています。

【1.感染予防】
・変異ウイルスは感染力が大変強く、感染速度も速いと言われていますので、不要不急の外出は自粛しましょう。
・密閉、密接、密集のいずれか一つでも感染している例が増えていますので、蜜にならないように気をつけましょう。
・教室などを使用するときは窓を開けたり、扇風機を使用したりして、換気を心がけましょう。
・ロッカールームや談話室など密閉された部屋での長時間の会話や飲食は止めましょう。
・マスクを外しての会食や大声での会話はやめましょう。
・マスクはサージカルマスクのように不織布で安全性の高いものを使用しましょう。
・共用箇所を触った時は必ず手指消毒をしましょう。
・飲み会などは絶対に止めましょう。
【2.前期定期試験及び追再試験】
・現状の授業方法にもとづいて定期考査を実施しますので、それぞれで確かめてください。
・(看護学部)既に告知されている試験については、感染対策を徹底の上、予定通り実施します。試験終了後は速やかに帰宅してください。
また、追再試験実施期間についても変更はありませんが、試験実施方法は定期試験と異なる科目があります。各自発表された内容をよく確認して対応してください。
【3.補講】
・実施方法については、感染状況を見ながら感染対策の徹底に留意して、個々の科目ごとに決めますので、担当の先生からの連絡を確かめてください。
【4.実習・卒業制作・国試対策】
・(看護学部)実習については、受け入れ先病院との協議の上、基本的にオンラインを中心とした学内実習とします。なお、個々の実習の方法については、担当の先生からの指示をよく聞いてください。
・(助産専攻科)実習については、受け入れ先病院との協議の上、臨地実習とします。
・(看護学部)4年生対象の国試対策の模擬試験については、感染対策を徹底した上で実施します。
・(東京メディア芸術学部)卒業制作についてはオンラインでの指導を中心としつつ、必要と認めた者については感染対策を徹底した上で対面指導を行うこともありますので、担当の先生からの指示をよく確かめてください。
・学生の皆さんの登校は、必要な人に限定していますので、用事があるときは先生か事務部に連絡してください。
【5.課外活動・施設利用など】
・クラブ活動など課外活動は全面的に禁止します。
・図書館等の利用は申込制とします。
【6.PCR検査の活用】
・契約している民間PCR検査所を活用して感染予防に努めます。
・発熱など体調に異変が生じたり、家族等が感染者になり濃厚接触者ではないかと思ったりした時には、状況を判断して必要に応じて、提携している民間のPCR検査所で検査をすることができますので、すぐに大学に連絡をしてください。
【7.ワクチン接種】
・看護学部においては、近隣の病院及び民間企業のご厚意により接種ができるようになりました。希望される方は事務局にご相談ください。
・新宿キャンパスについては、大学拠点接種ができるように、現在申請の準備を進めているところです。決まり次第、連絡します。
・また、65歳以下の人にもワクチン接種が進んでいますので、各自治体の接種案内をよく見て活用してください。
【8.最後に改めてのお願い】
・毎日の検温や体調チェックをするなど、自身の健康状態にはくれぐれも気を付けてください。
新型コロナウイルス感染症への罹患が疑われる症状がある場合は登学を控え、必ずかかりつけ医や大学事務等に相談するように心掛けてください。