北見 隆ゼミ

TAKASHI KITAMI Seminar

イラスト分野 北見 隆ゼミ

王 慧文

童話

「童話」は、幼い頃に触れた物語を出発点とし、想像力や感情、象徴的なイメージによって形づくられた幻想世界を描いた作品です。登場する人物や情景は特定の物語を再現するものではなく、成長の中で心に残った優しさや希望、勇気といった原初的な記憶を象徴しています。繊細な色彩と柔らかな光、物語性を感じさせる構図を通して、童話が持つ夢幻的でどこか切ない雰囲気を表現しました。大人になっても心の奥で静かに光り続ける童話の世界を感じていただければ幸いです。

イラスト分野 北見 隆ゼミ

角谷 琴未

ヒヤシンス

花言葉が持つ感情や物語を自分の視点で描きたいと思い制作しました。 ヒヤシンスの花言葉は「悲しみを超えた愛」です。ギリシャ神話のヒュアキントスをめぐる神々の争いに由来します。 あえてアナログで表現することで、手描きならではの温かさや質感を大切にしています。透明水彩絵の具やカラーインクを使って描きました。画材によって質感が変わるので、そちらも楽しんでいただければと思います。

イラスト分野 北見 隆ゼミ

宮城 嘉希

狩り

秋めいているような平原であるモンスターの群れが、強大な捕食者を前にして逃げている。狩られてたまるかと言わんばかりに逃げ回る草食モンスター。そして捕食者は獲物を仕留める寸前だ。生きるために逃げ、生きるために狩る。これが大自然ゆえの弱肉強食である。これはそんな場面を想定して描いた、一つのドラマでもある。

イラスト分野 北見 隆ゼミ

鎗田 美月

ふしぎなてがみ

手紙を届けにいこうとする子グマの絵本です。幸せを願う手紙は、果たして受取人の元に辿り着くのでしょうか?

西岡 悠妃ゼミ

YUHI NISHIOKA Seminar

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

中村 優理佳

Between the Layers

一枚の絵を複数のパネルに分解し、前後に重ねることで、平面に奥行きと視点の移動を生み出した作品です。 海や草原といった穏やかな風景の中に人物配置し、層と層の「あいだ」に生まれる距離や関係性を可視化した。 鑑賞者が立つ位置によって、人物の距離や印象が変化し、静かな幸福感が立体的に立ち上がる構成を試みています。 ぜひ、様々な視点からお楽しみください。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

伊藤 栞

GIGGMAL

「GIGGMAL(ギーグマル)」は私の卒業制作テーマを掛け合わせた造語で、動物(ANIMAL)をメインにクスッと笑みが溢れる(GIGGLE)ようなキャラクターを3作品作りました。サングラスかけたわんちゃんねこちゃんってかわいいなぁ、エビフライってアザラシみたいだなぁ、近所のねこちゃん常に目つき悪いなぁ。そんな私のふわっと思ったことを元に生まれたかわいい子たちです。デフォルメ感やポップさを出して、可愛さもあるけどフフっと笑ってしまうようなデザインを考えました。お気に入りの子を見つけていただけたら幸いです。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

遠藤 綺乃

融解

何も出来ない、何も分からない。今自分が本当に生きていると言えるのかさえも。不安と自責に苛まれ、身動きが取れない。ひんやりと冷めた床に横たわって、ただじっと天井を眺めるだけ。悲観に囚われ、浸食されて、泥のように融けてゆく。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

大西 真平

RECOGNITION

「イラストにおけるキャラクターとは、何によってその存在として認識されるのか」 髪の形、服の構造、まなざしの角度、佇まい、そうした要素がひとつの束となってはじめて「あのキャラクターだ」と判別される。 つまりキャラクターとは、物語的存在であると同時に、識別のための記号群として構築された存在でもあります。 この展示は、そうしたキャラクターの記号的側面、形態が揺れても保持される「同一性の核」を、1人のキャラクターを異なる絵柄で描き分けることを通して可視化する試みです。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

郭 依然

星詠みの乙女

魔法少女の世界へようこそ。 現代社会の裏側には、人々の「負の感情」が具現化した「穢れ」と呼ばれる異形が潜んでいる。 これを討伐し、世界を護るのが「星詠みの乙女」、すなわち魔法少女である。彼女たちは乙女の純粋な願いと引き換えに力を貰い、人知れず夜の街を舞台に戦い、日常の平和を守っている。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

川前 万結子

Sabbath

『魔女――それはカタルシス的魅了、罪と信仰が織りなす二重螺旋』 サバト(Sabbath)とは、魔女と悪魔信仰が交錯する異端の集会である。古代から現代に至るまで、魔女は民話、演劇、文学、美術の中で姿を変えながら人々の想像力を掻き立ててきた。禁忌と救済、恐怖と魅惑。その相反する力がなぜ我々を惹きつけるのか。本作品を通して、魔女という存在の本質的な魅力に迫る。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

魏 振羽

武の形

この展示会においては、冷兵器が戦場の煙霧を離れ、その刃の美しさを線条と淡紅の調べによって再構築しています。ここでは、弓矢がその威力を和らげ、紙上で静かにその形状を示しています。 展示されている一振り一形には、それぞれに秘められた鋭利な美しさがあります。弧を描く弓の張力や尖った矢尻は、芸術的な要素として表現され、「武器」という枠を超えて、美と幾何学が調和する形として姿を現しています。 どうぞ、刃の多様な魅力をご覧ください。冷たく硬質な素材と色彩の交錯がもたらす、静かで柔らかな輝きを。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

高 雨彤

獣貌擬形録

私の卒業デザイン作品は動物の擬人化を軸にキャラクターデザインを行ったもので、各作品はQ版の全身デザインと2点の正比例イラストから構成されています。衣装やアクセサリーなどのデザインはすべて動物の原型にインスピレーションを得ており、その動物の標準的な特徴をできるだけ保持するようにしています。絵画スタイルはゴシック調を基調とし、直接的な色彩の塊を重ねる厚塗り技法を採用しています。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

齋藤 藍

空に沈む

海のように空を泳ぐ。 空は海と同じくらい、いやそれ以上に広い。宇宙は一つで、朝と夜が決まってやってくるだけなのに、時間帯や季節、天気によって表情を変えていく。毎日見ている空だが、二度と同じ空は見られない。朝のまるで綿菓子のような甘ったるい空も、海のように青くどこまでも済んだ昼の空も、夜を告げる黄昏に望郷の念に駆られる夕暮れの空も、深い静寂の中星々が瞬く夜の空も。同じ空は二度と見られない。 一度は立ち止まって空を見上げれば、金魚が空を運んできてくれる。貴方の好きな空は、どんな空ですか?

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

志賀 大輝

インテリアとしての絵画

「芸術は暮らしを豊かにするものである」2024年6月、今となっては何がきっかけだったのか覚えはないが、小洒落たバツ印で私はそう呟いていた。きっと昨今の陰鬱なインターネットに嫌気がさしていたのだろう。 TLに流れてくる複雑で闇の深いような絵は飾るのには適さないのではないだろか、朝起きて、家を出る前、目に映るインテリアとしてのそれは美しく落ち着くような、そのようなものであってほしい。その思いでシンプルな構図、塗り、親しみやすくサイズも小さい飾りやすい絵画を制作しました。どうぞ。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

田中 珠真

androgynous

幼い頃から私は、性別の枠にとらわれない中性的な存在に強く心を惹かれてきた。今回の制作では、男女どちらにも自然に馴染むセーラー服をモチーフに据え、さまざまなポーズや表情、髪型を組み合わせながら、「中性とは何か」「その魅力はどこに宿るのか」を丁寧に探求した。下半身は性差が現れやすいため、あえて上半身のみを描くことで、より純粋で曖昧な中性的美の本質に迫ろうと試みた。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

中川 健太

光の減算

本展示では、光の扱いを軸に描写力を高めていく過程をテーマにしています。キャラクターの存在感を支える光量、影の設計、画面の温度差を検証しながら、一枚絵としての説得力を追求しました。パンフレット掲載作品は制作初期の段階であり、展示ではその後の研究によって完成した成果作品を公開しています。変化や試行錯誤を、ぜひ会場でご覧ください。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

針生 新大

抱かれた花

人の前では死なないカラスが、人に抱かれながら息を引き取るようなこんにち。そっと抱く腕の中で、ただ一輪だけ色を宿した花が静かに咲く。白黒の世界は死の冷たさと悲しさを映し出し、色づく花はそこに芽吹く小さな“生”。死があるからこそ命は儚く、美しい。その儚さが生を強く照らす。これは、死が終わりではなく、別の命をそっと咲かせる瞬間を表現し、命の尊さを伝えたく制作しました。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

三井 優輔

制服に漂う煙

本作品は「タバコ」を主題に、その持つクールさや不穏さ、どこか背徳的な雰囲気を表現することを目的として制作した。仕事の合間、休憩時間に喫煙する二人のメイドを描くことで、奉仕という役割から一瞬解放される私的な時間を切り取っている。立ちのぼる煙や暗い色調によって空気の重さや煙たさを強調し、観る者が世界観に没入できるよう細部まで拘った。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

劉 亦凱

バーニーズ楽園

バーニーズマウンテンドッグ、アルプスの山麓から来た優しい巨人は、いつも穏やかな足取りで私たちの生活に入り込んできます。彼らの毛並みは秋の山々のように層になっており、瞳には星空全体の静けさが宿っています。 「バーニーズマウンテンドッグ楽園へようこそ」

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

焼谷 仁美

茶席のむこうがわ

異国の甘さが漂う空間に、集まるのは日本の妖。 人ならざるモノでさえ、美食の誘惑には抗えません。甘い香りに心奪われるのは、何も人間だけではないのです。 本作は、洋菓子の茶席に妖怪が集うという、相反する要素を重ね合わせた作品です。 茶席でくつろぐ彼らの姿には、恐ろしさが薄れ、食を楽しむただの“ヒト”のような親しさすら見えてきます。 私たちが日々楽しむ席にも、そんな訪問者がそっと紛れているのかもしれません。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

YUAN YIYANG

リズムの形

日本のオリジナルキャラクターデザインにおいて、キャラクターの躍動的な生命力を核として据え、三面図を通して、姿勢、服装、世界観の統合的な表現を探求しています。 色彩心理学や形態的リズムを手がかりに、文様のメタファーや装飾品の象徴性といった繊細な物語的要素をデザインに織り込むことで、静止画の中にキャラクターの豊かな物語性を吹き込むことを目指しました。 特に三面図では、デザインの一貫性と立体感を徹底的に追求し、構想から制作に至るまでの一貫した創造プロセスを可視化しています。 商業的なデザイン性と芸術的な表現の両立を試みる本作品は、文化を牽引するキャラクターデザインの新たな可能性を提示するものです。

イラスト分野 西岡 悠妃ゼミ

長柄 寿理愛

紫陽花

雨に打たれながら歩いているときに色鮮やかな紫陽花を見ると心が晴れるように、 心が雨模様の人に光を与えたいという願いを込めて制作しました。 見た人の心が少しでも晴れるように心から願っています。

WEB図録

Exhibition Catalogue