学科 ACADEMICS

彫刻研究室SCULPTURE

演習を通じて彫刻の基礎をしっかりと学習。立体を造形する作業を通して得られる協調性や社会性、集中力は人間としての成長につながります。


見る、触れる、嗅ぐ、五感を駆使し、自分のイメージを立体として表現していく。

材料と道具を集め、頭のなかにあるイメージを形としてアウトプットしていく彫刻は、プロセスを重視する芸術といえます。また、彫刻をつくる過程で得られる立体的な考え方、創造力や企画力、忍耐力や集中力は、さまざまなアートの表現に役立つ素養にもつながります。実習では土や木、石、金属など、さまざまな実材を加工しながら、加工する道具の扱い方や動かし方から学習。つねに実材に触れ、実材を考えることで、自然と彫刻の才能が引き出されていきます。
私は学生には、柔軟な発想で作品をつくってもらいたいと思っています。空間構成力や立体構成力といった基礎技術を身につけることも大切ですが、もっと一人ひとりの可能性を広げたい。そのためにも、さまざまな表現や課題に取り組むことが大切だと考えています。教える側の自分自身も成長しなくてはと思いますね。彫刻の魅力は、作品に触れられること。木を彫っていると、そこからいい香りがして気持ちがいいものです。五感を研ぎ澄ませて可能性を広げていきましょう。