学科 ACADEMICS

洋画研究室OIL PAINTING

古典技法から抽象表現まで、さまざまな絵画表現を技術と理論の両面から学習。描くことを通して自身と自身を取り巻く世界との新鮮な出会いを体験します。


自分は世界をどうとらえているのか。絵を描くことで自分自身を知り、社会に発信していく。

もっとも学んでほしいことは、「絵画を通して世界をとらえる」ということです。対象は同じでも、観る人の世界観によって見え方が違います。そうすると表現も変わってくる。つまり、絵を描くことで「自分が世界をどう見ているか」を認識することができるんですね。それが理解できれば、自分の価値観がわかり、世の中に発信すべきテーマが見えてくる。ただ絵の技法を身につけるのではなく、自身の興味や疑問と、今社会が求めることを結ぶ〈表現〉を探る力を身につけてほしいと思います。
具体的には、まず対象を見て描くことからはじめ、ドローイングで自身の意識と無意識を含めた感受性を引き出します。そして、古典技法から抽象表現までさまざまな絵画表現の技術と理論を学び、制作を重ね、独自の表現を探究。少人数制ですから、徹底した個人指導で個々の技術や能力を引き出すことができるのも大きな魅力です。絵を通じてさまざまな力を身につけて、画家、美術家、美術教諭としてはもちろん、あらゆる場で主体性を持って動ける人材として羽ばたいてほしいと思います。