張 妮 | Zhang Ni

『現代ストレス社会におけるうつ病で自殺を図る人の死生観への考察』

現代のストレス社会におけるうつ病で自殺を図る人の死生観について明らかにすることを目的として、うつ病患者にインタビュー調査を行った。日本人の宗教観、社会観、家庭観について分析し、ストレス社会になる原因を分析することで、現代社会特有の精神疾患うつ病の病因と自殺の関係について論じていた。その上、うつ病患者と自殺未遂者へのインタビュー調査を行い、うつ病の患者は生活や命に対する無力さ、諦めや虚しさ、絶望、うつといった気持ちが支配されて落ち込むネガティブな感情を強く感じていた。一方、死にたくて自殺するわけでないが、精神的苦痛だけでなく、薬の副作用がもたらす身体的苦痛にも耐え難く、自殺を考えてしまう。実は、彼らは普通の人より愛されたい、信頼と理解をされたい気持ちが強いと調査を通して痛感した。

『私とモリ』

今回制作した短編アニメは、うつ病の主人公モリを物語の手がかりとして展開した。主人公モリの一日は朝に薬を飲むことから始まり、夜にもアラームがなって薬を飲むことを提示することで終わる。彼女は毎日希望が持てず、元気がない毎日を繰り返している。そのような、モリの一日を短編アニメで表現する。