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周 韻之 | Zhou Yunzhi

『ロリータファッションの分析及び普及についての実証的研究』
「ロリータ」というのは1980年代日本の原宿で発祥したファッションスタイルの一つである。2010年一度ブームが起きたが、2015年頃から衰えていく。私は2013年からロリータファッションに触れ、ロリータに纏わる独特な世界観に魅了され一方、ロリータファッション不景気の現状を考え、ロリータを普及するために、マンガの影響力を利用し、研究を始めた。最初は雑誌内容を参考しながら研究していたが、クレディビリティーが高い資料が少ないため、2017年からフィールドワークを始めた、平均週2回の頻度でロリータファッションが集中しているデパートに訪ね、販売状況を観察し、店員や購買者に聞き取りを行った。そして、ロリータ関係の作品を分析し、マンガのストーリーを決める。現在のロリータは様々な要素が融合し、一つのデザインの中に複数の要素が入っている。私はロリータを普及させるにはもっと分かりやすい分類方法が必要だと考える。一つの方法として、色で分けるアプローチがある。ピンク、むらさき、クリーム、スカイブルーなど明るい色を取り合わせた「甘ロリ」、逆に黒と組み合わせて、全体的に暗いイメージであれば「辛ロリ」である。私は資料を調べるうちにロリータとマンガの相関関係が高いと考えるようになった。主人公の女の子がロリータファッションのブランドを立ち上げる少女マンガを描いて、ロリータを普及しようと考えた。

『リボンレインボー』
「甘ロリ」と「辛ロリ」をモチーフとして、代表的な女の子2人を主人公とする。そしてロリータファッションが好きな彼女たちが専門学校で出逢い、2人で力合わせて、女装する先生のトラウマを克服し、一緒のロリータファッションのブランドを立ち上げるまでのストーリーである。
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