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程 子倩 | Cheng Ziqian

『アンデルセン童話をモチーフとしたイラストレーションにおける
デジタルプリントとアナログ技法の融合による表現研究』
本研究の内容は、二つの部分に分かれる。一つ目は、撮影・スキャンなどの手段を経て、アナログで描いたものや素材をデジタルで加工し、デジタルイラストレーションにアナログ的なタッチ・テクスチャなどを取り入れる研究である。二つ目は、デジタルプリントにアナログ技法を施し、加工することによって、より作品としての魅力を惹き出す研究である。
作品に使用した素材については、主に水彩紙・画用紙を選び、透明水彩絵の具を用い、デジタルでアナログ質感の制作を行っている。印刷には、質感を持ったインクジェット専用紙とマット紙を使用している。デジタルプリントへの加工には、切る・貼る・重ねるなどの切り絵の技法を用い、更に作品の表面に金箔・銀箔、パステル、アイシャドウを施した。

『花と少女』
今回の作品はアンデルセン童話をモチーフとする半立体イラストレーションである。今まで学んできた絵描きの技術を踏まえ、研究で出来た技法を用い、アールヌーボーの装飾的な表現を取り入れ、美しく華やかなアンデルセン童話の世界を表現することを試みた。