宝塚大学

東京メディア芸術学部

教員紹介

松浦李恵 助教

松浦 李恵助教

RIE MATSUURA

担当科目

表現実践 /コンピュータデザイン基礎 他

PROFILE

東京都市大学大学院環境情報学研究科環境情報学専攻修了。慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学

-MESSAGE01

自分の「好き」を追求する学生を新しい視点でサポートしたい

助手として宝塚大学で教えるようになって三ヶ月。初年次教育の授業の一っ「表現実践」や、イラストレーターやフォトショップの基本的な操作を教える「コンピュータデザイン基礎」のサポートを行っています。「表現実践」では、筆を使わずに 璧画を描くという授業に参加。汚れてもいい服装で様々な道具を使って実際に絵を描くという、美術系大学では当たり前の経験を私自身あまりしてこなかったので、とても新鮮でした。
「学生たちは皆「ものづくりに取り組みたい」という意欲を持って入学してきただけあって、表現するということに躊躇が無く、大胆に手を動かして取り組む様子に感動しました。「表現実践」ではグループで―つの作品を制作することを通じ、他者と協働して成し遂げる力を学ぶのですが、中にはグループワークが苦手な学生も見受けられます。それでも頑張って自分の表現を目指し、グループのメンバーに意図を伝えようと努力している姿勢を見ると、何かを創り出すことへの情熱を感じます。先生方も積極的にコミットする授業なので、私のこれまでの学びと経験を活かし、新しい視点で学生たちをサポートしたいと考えています。

松浦李恵 助教

-MESSAGE02

「コスプレ」の研究を通じて学んだ新たな世界を発見する「眼差し」

大学、大学院では「コスプレイヤー」の研究をしていました。「コスプレ」とは、アニメなどのキャラクターの「コスチュームを作り、着る」行為です。私も高校時代にコスプレをしていたのですが、大学に進学してコスプレイヤーがどのようにコスチュームを作っているかということに興味を感じ、研究しました。調査をしていくうちに、コスプレイヤーのコミュニティやSNSを使った情報共有の様子、コスチューム作りのテクニック、そして3Dプリンターを使ったコスチュームや小物の制作など、派手なイメージで見られがちな「コスプレ」の向こう側に、コスプレイヤーなりの合理的な営みが見えてきました。物事を決まりきった見方ではなく、新しい眼差しで観察することで、新しい世界が見えてくることを学ぶことができました。
そんな時、宝塚大学の教員募集を知り、応募しました。これまで私が研究対象としてきたのは、「コスプレ」という「好き」を極めた人たちです。宝塚大学にはアニメ、ゲームなど好きなものを極めたいと志す人たちがたくさん集まっています。そこに身を置くことで、研究のフィールドも広がるのではないかと期待しています。

-MESSAGE03

将来のクリエイティブのために、幅広い視野を持つことを忘れないで

授業をサポートするようになってから日が浅く、まだ学生が何を考え、どんなことを目標としているのかを掴む努力をしている段階です。これから皆さんに伝えたいと考えているのは「視野を広げて学んでほしい」ということです。自分が好きなこと、やりたいことのために入学してきたわけですから、それを極めるのは大事なことです。しかし、「これしかない」と思い込まないでほしいんですc「新しい眼差し」を持つことで、世界の見え方は大きく広がります。幹ではなく枝葉だと思っていたことを「面白い」と感じることもあるでしょう。いろいろなことを「面白い」と感じられる、柔軟な感性、柔らかい考え方を身につけてほしいです。
私個人の目標は、イラスト、アニメ、ゲームなど、この大学の学びと外部の企業をつなぐハブとしての役割を果たすことです。私が本学に採用されたのは、複数の大学院で学び、仕事も経験するなど、大学の外との接点がたくさんあることだと考えています。それらの接点を活かして、企業活動と学生のコラボレーションを実現することで、本学で学ぶ学生が、クリエイターとして活躍する場を増やしていきたいです。

一覧へ戻る