宝塚大学

東京メディア芸術学部

教員紹介

北見 隆 教授

イラストレーション分野

北見 隆教授

TAKASHI KITAMI

担当科目

発想表現/イラストレーション概論Ⅰ/イラストレーションⅢ 他

PROFILE

イラストレーター 。装 丁・装 画:赤 川次 郎『三毛猫ホームズ』シリーズ 、恩田陸『麦の海に沈む果実』 他。
著作:『夢から醒めた夢』 他

-MESSAGE01

絵を描くことの原初的な喜びや楽しさを感じよう

自分が持つイラストレーションの技術を若い人に受け継いでほしいという気持ちと、私も学生から刺激をもらって一緒に成長したいと考えて宝塚大学で教え始めました。最近この大学に入学してくる皆さんは、コミックイラストなどパソコンを使って作品を描くことを志向する方が多く、手描きがとても苦手と感じている方もいます。しかし絵を描くことの基本は、人類の絵画史から考えても、やはり「手で描く」ことだと考えているので、手描きの面白さを体感してもらえるように指導しています。初年次教育の中で「手」を使って壁画を描く体験をしてもらうのもその一環です。はじめに絵の具で自分の手形を押した後は、各自好きなように描いてもらいます。皆さん初めて田植えを経験し、泥だらけになって喜ぶ小学生のように楽しんでいます。手描きでもパソコンでも、表現の源は「楽しさ」だと考えているので、入学したらまず「描く喜び」を身体で感じてもらうことを目指しています。ただし、パソコンも画材の一部であり、他の先生がしっかり指導してくれるので、得意な方は自分の武器にしてほしいです。

北見 隆 教授

-MESSAGE02

興味の幅を広げ、
どんどん影響を受けよう

もう一つ学生に伝えたいのは、大学での学びのなかで、自身の興味の幅を広げていってほしいということです。「好きなことを追求したい」という目的で進学してきた方ばかりなので、「好きな分野」への興味は非常に高いです。しかしその分視野が狭くなっている場合があります。世の中には、好きな分野以外にも素晴らしい作品はたくさんありますし、自身の表現のヒントになるものはいたるところに隠れています。様々な作品に触れ、大きく影響を受けることができるのは若者の特権です。私も学生時代はビートルズの「イエロー・サブマリン」の影響でアニメーションを作ったり、横尾忠則氏や宇野亜喜良氏、海外ではプッシュピン・スタジオなど、影響を受けた作品や作家がたくさんいました。今も好奇心を持って周りを眺めれば「あんな作品が創りたい」「あの人のような作家になりたい」という存在はたくさん見つかるはずです。大いに影響を受けて、個性や人間性の幅を大きく広げてください。学生たちが興味を示すものを頭ごなしに否定することはしません。どんなことにも安心してチャレンジしてください。

-MESSAGE03

自分の夢をあきらめず、
面白いと思うことを描き続けよう

パソコンやインターネットの発達で、自分の表現を多くの人に見てもらうためのハードルがとても低くなりました。その反面、以前のようにイラストレーションだけで活躍していくのは難しい時代にもなっています。この時代にクリエイターとして生きていくにはどうすれば良いかということも、学生と一緒に考えていくことになるかと思います。しかしイラストレーターとして大切なことは、これからも変わらないと思います。常に感性のアンテナを高く立てて、次に描く作品の題材やヒントになることを探し続けることです。それを通して何かが見えたり、面白いと感じることがあったら、とにかく自分の作品を作り上げてください。本学の学生は「おたく」的に見られることが多いのですが、見るだけの「おたく」から、「つくるおたく」に変わってもらいたいです。宝塚大学はそういう皆さんの力になれる大学だと思います。教員に相談しやすい環境があります。近くに相談できる大人がいるのはとても良いことだと思います。一緒に目標を目指す仲間もいます。自分の夢をあきらめず、精一杯頑張ってください。

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