卒業生インタビュー


3Dキャラクターモデラー
(株式会社ディンプス)
今村 祥平さん
・宝塚造形芸術大学 造形学部 2004年卒業
大学での学びを力に最先端の舞台へ

Q. 現在の仕事でもっともやりがいを感じる瞬間は?
最近手掛けたのが「ストリートファイターIV」というゲームソフトなんですが、実は、僕が中学生の頃によく遊んでいたゲームでもあるんです。当時は「 II 」が全盛期で、友人たちと毎日熱くなっていたのを覚えています。そんな身近で思い出深いゲームの続編に、まさか自分が関わることになるなんて夢にも思っていなかったですね。うちの会社がやる、しかも自分がそのスタッフに名を連ねると聞いた時は、頭が真っ白になって、鳥肌が立つくらい興奮しました。自分が青春時代に体験したゲームを、今は自分がつくっている。そう考えるだけでも、言葉では表現できないくらい大きなやりがいを感じます。発売されたソフトは自分で購入して家で遊ぶのですが、スタッフロールに自分の名前が出てくると、素直に嬉しかったりしますね。
Q. 大学での「学び」が今の自分にどう活かされていますか?
大学に入学した時はマンガ家になりたいと考えていました。でも、冷静に考えたら、自分にはデッサン力が足りないと気づいたんです(笑)。そんな時に出逢ったのが、パソコンで絵を動かすこと。僕がパソコンでマンガを描いていたら、先生が「これからはフラッシュの時代が来るから、覚えておくといいよ。キミに向いていると思う。」とアドバイスしてくださったんです。「じゃあ教えてください」と言ったら、「僕はまだ知らない」と言われましたけど(笑)。それくらい、当時はまだ普及し始めたばかりで、そんなソフトにいち早く触れて、実際にアニメーションをつくっていたことが貴重な学びになりました。この会社の面接を受けた時も、その時につくったフラッシュの作品を持ってきて見せたんです。その先生に出逢っていなかったら、今の自分は無かったと思いますし、まったく違う仕事に就いていたかも知れません。
Q. あなたの今後の目標、将来の夢をお聞かせください。
「ストリートファイターIV」という大きな仕事で培ったキャラクターモデリングの技術をさらに磨いていくこと。あの作品では世界水準の高い技術を見せることができたと思うので、今後は、個人の技術だけでなく、モデリングチーム全体を引っぱっていけるような存在になりたいです。気を引き締めて、さらに上をめざして頑張りたいと思います!


大学での4年間
1年次 | 春と秋の造形展で金賞を受賞! 当時ではまだ珍しいフラッシュを使ったアニメーションが評価されたようです。 |
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2年次 | 大学祭の実行委員の副会長に就任。 3人しか揃わなくて大学祭の存続も危ぶまれましたが、なんとか無事に開催(汗)。 |
3年次 | 就職活動開始。肌で感じたのは、他の人と同じことをやっていてはダメだということ。 自分をアピールすることの大切さを学びました。 |
4年次 | 就職が内定した後は、卒業制作に全力投球! 有終の美を飾るがごとく、とにかくパワフルで熱い1年間でした。 |