卒業生インタビュー


建築設計スタッフ
(株式会社アトリエ・天工人(テクト))
真栄城 徳尚さん
・宝塚造形芸術大学 造形学部 2004年卒業
デザインへの熱い想いを建築の核に

Q. 現在の仕事でもっともやりがいを感じる瞬間は?
実際の建物はお客様に提供する商品であると同時に、僕たちの作品でもあるわけです。だから、できあがった瞬間がやっぱり一番嬉しいですし、何よりお客様の笑顔を見られることが最高です。思い描いていた通りのものがカタチになるのは何ともいえない充実感です。また、一つの建物が完成するまでには、お客様と何度も打合せをしなければなりません。その度に、意見を交わし合い、アイデアを出し合ったりして触れ合えることも、この仕事の大きなやりがいにつながっていると思います。別の言い方をすれば、机に向かって設計図を引いている時は、自分との闘いでしかないわけです。充実感ややりがいを感じるよりも、プロとしての使命感でいっぱいという感じですね。
Q. 大学での「学び」が今の自分にどう活かされていますか?
建築デザイン以外の学び、特にグラフィックデザインの授業を選択できたのが大きなプラスになりましたね。プロダクトや広告、ファッションなど、デザインという分野を幅広く経験できたことで、柔軟な感性も養われましたし、確かな力が身についたと思います。パソコンに関してもそうです。僕の周りでも、大学時代に専門的なアプリケーションやCADを教わったという人が意外と少ないんです。実践的な学びが経験できることで、頑張ろうという気になりますし、積極性も生まれます。そうやって、真っ正面から学びと向き合って、自分の興味のあることに無心で取り組めるのは、この大学ならではじゃないでしょうか。
Q. あなたの今後の目標、将来の夢をお聞かせください。
実はこの事務所にはもう一人、大学の同級生がいるんです。彼女とは大学時代から、良き相棒、良きライバルとして、お互いに切磋琢磨してきました。造形展でも常に競い合っていたんですが、そういう存在が今、身近にいるというのは素晴らしいことだと思うんです。だから、これからも共に頑張って、競い合いながら、認め合いながら、自分自身を高めていけたらと思います。将来は独立して、そこでも一緒に仕事ができたらいいね、って話したりしています。まだまだ先のことですが、ここが僕にとっても、彼女にとっても終着点ではないと思っています。


大学での4年間
1年次 | いろんなものに興味を持ち始め、さまざまな学びを通じて、 デザインの面白さが徐々に実感できるようになりました。 |
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2年次 | 仲間が増え、ライバルと呼べる存在も登場。 競争心が芽生えたことで、今まで以上に真剣に学びに取り組むように。 |
3年次 | 仲間たちと「ブランドコミュニケーション」というプロジェクトを提案。 ファッション、ビジュアル、環境の3コース合同でファッションブランドを立ち上げました。 |
4年次 | 卒業制作の作品づくりに熱中。大学院への進学を決めたことで、 やや余裕を持って制作に打ち込めました。 |