進路・就職

卒業生インタビュー

大竹 宏さん
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映像クリエイター
(有限会社イメージファクトリー)

大竹 宏さん
・宝塚造形芸術大学 造形学部 2000年卒業

大学での実践的な経験が起業の土台

プロフィール

Q. 現在の仕事でもっともやりがいを感じる瞬間は?

大学時代に映像制作のゼミがあり、30人くらいで一緒にやってたんですが、最終的に残ったのが5人。そのメンバーで起ち上げたのが今の会社です。与えられた仕事をこなすのではなく、真のクリエイターとして自分たちだけの力でクオリティの高い作品をつくっていきたい。そんな共通の想いがみんなの気持ちを結びつけたんだと思います。だから、普通に就職活動をして、デザイン関係の会社に就職していたとしても、たぶん満足できなかったでしょう。これをつくってくれって言われてつくるのと、自分たちで一から企画してつくるのとではモチベーションが全然違いますから。今では「プランニングからお願いします」と言ってくださるクライアントもあるので、そんな時は、ほんとうに自分たちで会社をやってて良かったなと感じます。

Q. 大学での「学び」が今の自分にどう活かされていますか?

やはり、ゼミの先生との出逢いが一番大きいですね。先生には大学時代からプロの仕事を紹介してもらって、そのお陰で実践的な作品づくりをたくさん経験することができました。「勉強ばかりでなく、コンテストや仕事を経験しないと、本当の実力はつかないぞ」とよく言われました。あとは人間関係の大切さを学んだことですね。人と人のつながりがしっかりとあるからこそ人脈も広がるし、仕事もふくらんでいくんだということを教えてもらいました。人を育てるという面でもそうです。自分たちが先生に育てられたように、今度は僕たちが若い人を育てていく。それが先生への恩返しにもなると思っています。若くて、バイタリティがあって、学びも遊びも自分の意志で自由に選択できる時間が4年間もあるというのは、とても大きな体験でした。

Q. あなたの今後の目標、将来の夢をお聞かせください。

自分たちの技術を高めていくことも大事ですが、やっぱり若い人材をしっかり育てていくことですね。育った環境も違うし、発想も若い。時には僕たちが刺激を受けながら、一緒に成長していけたら良いですね。具体的な目標としては、自分たちだけの力で劇場版の映画がつくれるような会社にしたいです。実力のあるスタッフが揃っているし、企画力にも自信があります。いつか「イメージファクトリー」のブランドで映画を世に送り出すことが、僕たちの夢です。

大竹 宏さんの一日

大学での4年間

1年次 面白い学生がたくさんいることに驚きました。
ファッションや工業デザインなど、いろんな分野の人と積極的に友だちになりました。
2年次 仲間と作品づくりを始めた時期。先輩が大阪の厚生年金会館で音楽ライブをやると聞き、
ステージのバック映像を制作させてもらいました。
3年次 世間では「Windoes95」が登場。
パソコンで映像づくりが簡単にできるようになったのが衝撃的だったことを覚えています。
4年次 自分たちで会社をやろう!と目標を決め、その土台づくりを始めました。
不安や焦りよりも、大学を卒業してしまうことが寂しかったです。