宝塚大学は、2012年5月23日に創立25周年を迎えました。
本年を、大学の更なる飛躍を目指す踏み切りの年とし、さまざまな記念事業を展開してまいりました。
今後も宝塚大学にご期待いただくとともに、ご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
創立25周年記念のメイン事業として、3学部の教職員と学生が心をひとつにして、全長約20メートルの「舟」をモチーフにしたモニュメントの共同制作をおこいます。その内部に、「夢、希望」などの言葉を書いた紙の「夢舟」(笹舟)を千杯納める予定です。「夢舟」の参加者は、学内はもちろん広く学外からも募ります。
2012年8月25日、宝塚大学大阪 梅田キャンパスにおいて、木村千尋(本学看護学部非常勤講師)先生による基調講演と、大村晧一(造形芸術学部特任教授)先生をはじめ、本学教員・学生によるパネルディスカションを開催いたしました。
2012年10月27日ならびに11月10日、公開講座「クリエイターズ・スタディ」を開催いたしました。
学生・卒業生・教職員が参画する魅力あるイベントが年間を通して各地で開催
イベント名 | 開催期間 | 会場 | 詳細 |
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映像芸術祭“MOVING2012”展示プログラム Exhibition7 林 勇気 個展 「overlap」 終了 |
4月20日(金)~5月13日(日) | Social Kitchen(京都市) | 詳細を見る |
映画「もういいかい ハンセン病と三つの法律」 上映会 終了 |
4月21日(土) | 尼崎市女性センター・トレピエ | 詳細を見る |
4月22日(日) | 尼崎市立労働福祉会館 | 詳細を見る | |
5月20日(日) | 阿倍野区民センター(大阪市) | 詳細を見る | |
鎌人いちば似顔絵出展 終了 | 5月27日(日) | 鎌倉海浜公園(鎌倉市) | |
ふれあい市場似顔絵出展 終了 | 6月3日(日) | 歌舞伎町大久保公園(新宿区) | |
エコバック展 終了 | 6月8日(金)〜22日(金) | 小田急百貨店新宿店 | |
お父さんのための育児クラス 終了 | 6月23日(土) | 大阪 梅田キャンパス | 詳細を見る |
第34回薬王寺・柳町七夕まつり似顔絵出展 終了 | 7月1日(日) | 市谷薬王寺町周辺(新宿区) | |
宝翔そうさくマーケット・プレイベント 終了 | 7月21日(土)、8月18日(土) | 宝塚キャンパス | 詳細を見る |
メディア・デザイン上映会「前略、シネマでございます。」 終了 |
8月5日(日) | シアター・セブン(大阪市) | 詳細を見る |
日本画研究室 OB・教員特別記念展 終了 | 8月8日(水)〜8月12日(日) | 原田の森ギャラリー(神戸市) | 詳細を見る |
イラストレーション展 終了 | 8月22日(水)〜8月27日(月) | イロリ村(大阪市) | 詳細を見る |
新宿クリエイターズ・フェスタ2012 終了 | 8月24日(金)〜9月2日(日) | 新宿駅周辺全域 | |
9か国国際写真プロジェクトSeeing Oneself 終了 | 9月7日(金)〜9月13日(木) | 銀杏庵(大阪市) | 詳細を見る |
荒木香奈子・真嶋絵理2人展 | 10月4日(木)〜10月9日(火) | honeycomb BOOKS*(神戸市) | 詳細を見る |
12月20日(木)〜12月25日(火) | ART HOUSE(大阪市) | 詳細を見る | |
国際交流学生写真展 終了 | 10月27日(土)〜11月10日(土) | 宝塚キャンパス | 詳細を見る |
イラスト作品集原画展 終了 | 11月 | 小田急百貨店 新宿店 | |
CODE | 2013年1月24日(木)〜1月29日(火) | 茶屋町画廊(大阪市) | 詳細を見る |
※詳細は決まり次第、順次掲載します。
※日程や内容は変更される可能性があります。
大学の更なる飛躍を目指し、創立25周年記念事業を推進するためのテーマ・シンボルマークが決定しました。
Turning Angle ″反転角″「意思を持って反転する」
制作趣旨―
「25」という数字は、左右対称になり、反転を表すことができます。また、「ルビンの杯」でも知られる「図と地」の反転も考えられます。その要素を含めた「25」をモチーフに、学生が表現を行うにあたり、自己と対象をよく見つめ、向き合うことで必要になる「客観視」を表現しています。その間には、自己を信じて歩む道・可能性広がる未来を表しています。金色は、誰の心にも存在する宝「智慧の輝き」の意味を込めています。
(注:シンボルマークの色については、当初、金色の作品を応募され採用されましたが、決定に至るまでの調整過程において変更されています。)
制作者―
福原 基和 (1998年 造形学部産業デザイン学科ビジュアルデザインコース 卒業)
2007年 NTT西日本AP「AP PARK」ブランドマーク開発
2009年 国立大学法人愛媛大学 ロゴマーク開発
2010年 神戸ファッションブース ロゴマーク開発
2011年 第1回神戸デザインコンペティション入賞
本学の創立25周年記念事業の取り組みを広く社会に知っていただくために、各種の行事・印刷物・封筒・記念品・ホームページ・名刺および学生主催行事・学生試合用ユニフォーム等、学内外へ発信するものに、「宝塚大学 創立25周年記念事業シンボルマーク」を使用いたします。
学内の方等、シンボルマークの使用を希望される方は、次の使用規程をお読み下さい。
25年―4半世紀があっという間に過ぎ去ってしまった感がいたします。
1987年(昭和62年)4月15日、宝塚造形芸術大学は、第1期生157名(美術学科38名、産業デザイン学科119名)で入学式を挙行しました。続いて同年5月23日に開学式を行い、関西では最新鋭の芸術系大学として呱呱の声をあげました。
ここに、創設者 池田正男前理事長が開学式で述べたあいさつの一節を紹介します。
『昨年12月末、文部省から設置の認可を受けまして、募集開始からわずかな日数でしたが、全国各地から予想を上回る多数の志願者がありまして、約9倍の競争率になりました。入学試験の結果、優秀な学生を選考することが出来まして、現在活気のある授業風景が見受けられております。このような希望に燃える学生たちの姿を見るにつけましても、芸術と科学の協調を基本といたしましたこの新しい大学が、いかに若い学生たちに待ち望まれていたかを、実感する次第でございます。』
その後、大阪・梅田の地に、安藤忠雄先生の建築設計、ライティングインスタレーションをジェームス・タレル氏という2人の世界的アーティストがコラボレーションした宝塚造形芸術大学サテライトキャンパスを2003年(平成15年)に開設しました。マルチメディアタワー(三角棟‐1999年完成)と並んで、芸術と科学の協調をめざす本学の象徴と位置づけたものでした。
2007年(平成19年)東京 新宿キャンパスの東京メディア・コンテンツ学部、2010年(平成22年)に大阪 梅田キャンパスの看護学部をスタート出来ましたのも、池田正男前理事長の先見性に富んだ構想でした。
そして、建学の精神「芸術と科学の協調」から、さらに新しい時代に発信するべく、2010年4月、校名を「宝塚大学」へと改称しました。
芸術と看護を学ぶ大学として想像力豊な人材を育てたい-そのために理事者、教職員、学生一丸となって、3キャンパスの特色を生かしながら、発展させていくことを念願しております。
学校法人関西女子学園 理事長 崎田 喜美枝
宝塚大学は創立25周年を迎えました。
大変慶ぶべき年であると思います。
25年という区切りは多くの意味を含んでいます。
四半世紀であり、世代から世代に繋がる隔たりであり、生物学的でなく社会的に次代を託すに足ると判断される年月であり、広い意味での曲がり角と言われる区切りの年月です。
25年前の日本は、後にバブル経済と言われるような見かけの繁栄のただ中にありました。そしてこの間には阪神淡路大震災があり、東日本大震災と大津波災害、原子力発電所災害に見舞われました。
またその間にはボスニア・ヘルツェゴビナでの戦い、イラク戦争、アフガニスタンの紛争、ニューヨーク世界貿易センタービルなどを標的にしたテロリズム、そしてアラブの春と言われる中東アラブでの民主化運動等々、平穏に過ぎていくかに見える日常の裏側に添いながら、激しく動く世界がありました。
本学の中に限っても、学舎の増設、新宿キャンパスの開設、看護学部の開設、大学名の改称と、大きな変化を伴った25年でありました。
そして今、私たちは一旦立ち止まり、次の25年に向けて、次の世代に託すべき25年に向けて、自覚的に大きく反転しようとしています。
宝塚・梅田・新宿を拠点に、芸術と看護の大学として大きな飛躍の反転角、Turning Angleの軌跡を描こうとしています。
どのように明確な軌跡を残せるのか、私たち自身の決断と実行にかかっています。
宝塚大学学長 小清水 漸