News&Topics

新着情報

2012年11月15日

2012年11月10日(土)、公開講座"クリエイターズ・スタディ"を開催いたしました。

20121110()13201530、宝塚キャンパスアートヒルホール(AHH)におきまして、宝塚大学公開講座

"クリエイターズ・スタディ"を開催いたしました。
宝塚大学創立25周年を記念として、活躍するアーティスト4名をお招きして、2回にわたり行う公開講座。

2回目は、家具デザイナー山極博史(やまぎわひろふみ)氏を第1部に、ファッションデザイナー江角泰俊(えずみやすとし)

氏を第2部にお招きし、講演いただきました。

 

1部でお話いただくのは、家具デザイナーの山極博史氏。大手メーカーでのデザイナー経験を生かし、現在は、「うたたね」

のオーナーとして、自分たちでデザイン製作、販売をする。そんな'個人メーカー'として活躍されています。山極さんが学生時代

から今まで創られた作品をみせていただきながら、学生時代の経験、家具との出会い、木を取り巻く環境問題についてもお話

いただきながら、山極さんの取り組む「手で考えるデザイン」についてお話いただきました。

 _DSC4300.jpg 

 

山極博史氏は、1994宝塚大学(旧宝塚造形芸術大学)を卒業されました。在学中は、家電や自動車のデザインをした

い、という将来の夢を持ち、プロダクトデザインを学んでおられました。

家具との出会いは、大学の授業で出た課題。この時創った'座イス'が自分自身の方向を決める原点となり、スタート地点となっ

そうです。そして、恩師である逆井宏教授との出会いも、山極さんの人生の中で、大きなターニングポイントになったそうです

大学卒業後は大手家具メーカーへ入職し、インハウスデザイナーとして商品開発に携わっておられました。

その後、もう少し技術的な勉強をしたい、と、松本にある専門学校に進学し、家具の製造技術を学ばれました。

どういった方向性でモノをつくっていくか悩んでいた山極さんに転機が訪れたのは、ちょうどこの時。

ウェグナーやヤコブセンなど北欧デザイナー、いわゆる'ミッド・センチュリー'がもともと好きだった山極さんは、この時訪れたヨーロッパ

で、分業ではなく一貫したモノづくりをする姿に触れ、自身の歩む方向が決まったそうです。

そして、専門学校卒業後の1999年、家具デザイナーとしてオリジナルブランド「うたたね」を立ち上げられました。

 

山極さんが 、仕事をする上で、大切にされているものについて、お話がありました。それは、モノづくりが一方通行にならないよう

'コミュニケーションをとる事'なのだそう。それに加え、'オリジナリティー'、'木の素材を生かす事'、'手で考える事'、そして'永く使

ものになるかどうか'を重要視されているのだそうです。

現在では、新しい取り組みとして、家具をつくるだけでなく、木の端材の有効活用をし、もう一度命を吹き込むことで新しいデザ

インを生み出したり、ワークショップを開催していろんな方に木について理解してもらうための活動をされています。

 _DSC0346.jpg

最後に、家具デザイナーとしての山極さんから、ご自身について話されました。

木を素材とした家具や雑貨は、どれだけ新たな素材や時代が変わっても支持されるアイテムです。製作に携わるからこそ

モノのディティールにも真剣勝負ができる楽しさがあります。 '自分のライン'は、その人の経験や経緯を経て、たどり着くものです。

だから、どの仕事も自分にとってスキルアップ、プラスになるのです。いいものをつくると、必ず見てくれる人がいるものです。

それが自分自身のエネルギーにもなり、新しいアイデアが生まれる事にもつながります。

木には、'感じる癒し'があります。僕の好きな鳥をモチーフにした商品が多いのも、癒しやほっこりとした気持ちを感じてもらいたい

からで、ショップの名前の通り、本当に'うたたね'できるくらい落ち着けるようなアイテムを提案しています。

手でデザインを書きおこし、11つ作っていく「手で考えるデザイン」。受け手である相手の事を思いながら創る幸せ、相手の喜

顔が見られる幸せも、また醍醐味です。』

 

2部では、ファッションブランド「ヤストシエズミ」のデザイナーである江角泰俊氏に講演をいただきました。

ファッションデザイナーを志し、宝塚大学(旧宝塚造形芸術大学)からスタートしたキャリア。卒業後英国にわたり、セントラル

セントマーティンズ芸術大学(Central St.Martins College of Art and Design)へ入学。目標にしていたロンドンでの

留学生活と、アレキサンダーマックイーンのアトリエでの仕事、ロンドン、パリのファッションの世界。帰国後、ブランド設立までの流れ

とコレクション発表、Japan Fasshion Week in Tokyo(東京ファッションウィーク)シンマイクリエイターズプロジェクト選出、

東京コレクションデビュー。

ァッションデザイナーとしてやっていくということ、ブランドを成長させ世界に出て行くためにしていることをお話いただきました。

_DSC0367.jpg

 現在、ファッションデザイナー/テキスタイルデザイナー/アートディレクター/として活動されている江角さんは、2002年、宝塚造形

芸術大学短期大学部ファッション産業コース(36)を卒業されその後、2006年、セントラルセントマーティンズ芸術大学

(Central St.Martins College of Art and Design)ファッション&テキスタイル科(Course of Fashion and Textile

Design)卒業されています。

セントラル・セントマーティンズ芸術大学では、ファッション・ニットウェアを学ばれていました。日本の大学と違い、海外の大学では、

結果ももとより、その過程(プロセス)を重要視するのですが、それを通し、江角さんは'リサーチ'を学ばれました。

学生時代に創った崇高で和の技術が詰まっている'能楽'をテーマに作品を創った時の事のお話を交えながら、発想の展開の

仕方、実験の過程や失敗を経て、新たなデザインが生まれる事についてお話いただきました。発想し、絵に描き、そこから

2D3Dへと試してモノにしていく。目で見て、指を動かすことで新たな発見が、手を動かし、実際にやってみることで、どういった

要素かわかる、という事もお話いただきました。

 

セントラルセントマーティンズ芸術大学卒業後、憧れでもあり目標でもあったアレクサンダーマックイーン

(Alexander Mcqueen)のアトリエで仕事をされ、その後、モダン・ブリティッシュブランドであるアクアスキュータム

(Aquascutum)ニットウェアデザイナーして働かれました。

ここで学ばれた事は、今でも自分自身の中で大きな位置を占めておられるそうです。

言葉の壁、モノづくりの厳しさ、厳しい目を持つことの難しさ・・・その中でも、1つずつ丁寧、かつ'きれいに早く'モノづくりをする事

の大切さを学ばれる中で、+αの'ファッション/テキスタイル/デザイナー/アートディレクター/としての力'を見につけられ、帰国して

自身のブランドを立ち上げる事を決められたそうです。

 

日本に帰国後、2010年に、「Yasutoshi Ezumi」を設立2012年に「株式会社Ri Design」を設立されました。

Yasutoshi Ezumi」のブランドコンセプトは、'Logic(理・・・ことわり)'

事象、現象、生活、社会、文化、環境の中にある理の中から焦点を絞り、その物、事、摂理、物理に対して考察、実験

研究をする中でデザインを行い、理由のあるデザイン、結果としての形、色、質感を導きだす。

シーズンごとにそれぞれコンセプトテーマを決め、コレクションを提供しています。

ファッションショーを開催するにあたっては、演出、コーディネート、音楽、プロデュース、構成、全ての力がもとめられます。

しかし、それをやり遂げた時の達成感と次への思いもまた強くなるといった事をお話いただきました。

 _DSC0400.jpg

最後に、公開講座に参加された方への粋な計らいとしてサプライズで、Yasutoshi Ezumi 2013AW コレクション

(シーズンテーマ: Natural Selection 自然選択説)を身に着けた5名のモデルに登場いただき、アートヒルホールを

ランウェイにみたて、ファッションショーを開催いたしました。

また、江角さんのファッションデザイン画や、デザインコレクションなどが詰まったノートブックなども特別に公開いただき、参加者

からの質問にも、気さくにお答えいただきました。

ファッションを学ぶ学生はもちろんの事、本学学生にとっても、自分の将来図を描くキーとなる講座となりました。



ページの先頭へ


宝塚大学
宝塚キャンパス 造形芸術学部
〒665-0803 宝塚市花屋敷つつじガ丘7番27号
TEL.072-756-1231 FAX.072-758-7869
東京 新宿キャンパス 東京メディア芸術学部
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目11番1号
TEL.03-3367-3411 FAX.03-3367-6761
大阪 梅田キャンパス 看護学部
〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田1丁目13番16号
TEL.06-6376-0853 FAX.06-6373-4829

Copyright © 2011 Takarazuka University. All Rights Reserved.